よせばいいのに♪『さよならジュピター』

てこって

この映画がどういうもんかというのは
底抜け超大作 (映画秘宝コレクション)

底抜け超大作 (映画秘宝コレクション)

山本弘と学会会長の文章をよんでいただければ。
あとは
さよならジュピター (1983): 映画評論家緊張日記
最低映画館〜さよならジュピター
などなど。
まあ出演者のマーク・パンソナ(酒井龍一:写真→)くんに訊けば


Q『さよならゾュピター』ってつまんないんじゃないの?
Aなんで?つまんなくないよ
Q底抜け大作なんでしょ?
A違うよ、全然違うよ
Qでも、ソ映画なんでしょ?
A全然違うよ。全く関係ないよ。


と答えるんだろうけど、この年齢性別関係なく低い点数が、ねー。


そんでもって、その『シナリオ』をパラパラとめくると「有名な」無重力セックスのシーンもちゃんとシナリオに載ってる(当たり前だけど)。

29 ミネルヴァ基地ラブルーム(幻想)
英二とマリア。激しい愛撫をくりかえす。
英二、枕もとへと手を伸ばす。
英二「(マイクへ)この部屋の回転を止めてくれ」
マリア「ラブガスもつかう?」
英二「少しね」
(略)

いやー『バーバレラ』を意識したんだろうけどさ。読んでるだけで恥ずかしくなるよね。
ところで、三浦祐太郎くんは観たんだろうか、この映画。*1


で、今回買って、一番笑ったのが小松左京の「あとがきにかえて」のこの部分。

これは余談になりますが、著作権登録後しばらくして、アメリカのある映画会社から引き合いがありました。普通の日本映画なら二本はできそうな金額で原作を買い取りたいというのです。ただし、主役はアメリカ人にする。それから原作者のお前は何も口を出すな―そういう条件でしたので、すぐことわってしまいましたが。

初号見ながら、しまったーっ売っときゃよかったと思った人何人いるんだろうか。まあリメイク権買おうってな酔狂な御仁はいなかったんかんやろうね。
さらに驚くのが次の部分。

東京・平河町に「イオ」のオフィスを開いてからは、模型製作を担当してくれた小川正晴君やイラストレーターの張仁誠さんを初めとする若い人たちが「イオ」に出入りするようになります。彼らと一緒に改訂を進めて出来たのが第三稿です。

プロの脚本家雇えよ!で、これが初監督の橋本幸治に「刈り込み」させてもさぁ。「残滓」だらけになんの目に見えてんじゃん。


それにしても、この映画を教訓にせず、いつまでたっても『北京原ジソ』だの『デビルマソ』だの『どそそ』等を作り続け、そしてこんなことになってる

第二回はくさい賞


最低作品賞
『少林少女』
隠し砦の三悪人
『ICHI』
『252 生存者あり』
まぼろしの邪馬台国
(その他略)
今年は駄作の層が厚く、とりわけ主演女優賞あたりは充実していて選考は熾烈を極めました。
http://garth.cocolog-nifty.com/blog/2008/12/post-eb53.html

映画界の方々に愛情をこめてこの曲を贈ります。


挿入歌「さよならジュピター

君は とても 大きくて
いつも いつも 輝いていた
君は とても 優しくて
いつも いつも 微笑んでいた
 だが その輝きも
 微笑みも 今は
 今は 夜の闇に
 消えて ゆくだろう

底抜け超大作』でも「最低映画館」でもそーなんだけど、この歌について語られる時って必ず作詞のことが標的になるんだけどさぁ。今読んでみたら別に「古く」ない。つーかケータイ小説映画・テレビの主題歌にそのままつかえそーやん。*2
問題は曲の方なんだと思う。
だって作曲杉田次郎だもん。83年なのに。
で、これって「卵が先か鶏が先か」なんだけど、監督の橋本幸治って映画『戦争を知らない子供たち』のチーフ助監督なんよね。
ちなみに監督は

狼の紋章 [DVD]

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の人。


どーせならいっこ前に(最後の)助監督についた「作曲:山下達郎」の方にならんかったもんか。
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まあ小松センセイのご意向だろうけどさ。