拾った映画2本見た

と学会の山本弘会長が「トンデモ本」に続いて提唱した「ドーデモ本」。「トンデモ」というのが、あくまで作者が意図しなかった視点で楽しめるものに対して、ほんにどーでもいい本に対してつけた名称。

てこって、今日見た2本のうちの一本『ドラキュリアン』は「ドーデモ映画」に分類して生暖かく見守ってあげるのが正しいのかと。
まあ、「情熱」とか「魂」がすっぽり抜け落ちたようなこの映画僕がユニバーサル・モンスターズファンだったら、あまりの扱いに腹が立ったかもしれないけど。
とにかくモンスター弱すぎ、ギャグ寒すぎ。
ちなみにユニバーサルはこの作品に関与してないと強く主張してるんだとか。
にしても邦題つけた人ってば最後の決め台詞を意味わかんなくしてるんだよなぁ。



かたや『コードネームK レディ・コネクション

の方は「と認定」しても良いんじゃないかと思うような内容。
冒頭の水泳シーンに?(お約束かもしれないんだけど、それをケイでやろうって魂胆が謎)に続き、根上淳と会ってすっごい依頼を受諾、香港に飛んでからがさあ大変。なんの説明もなしに香港語を話す現地の人と(日常会話までも)日本語を話す現地の人が登場するんだけど(はい、皆さんの予想通り香港の役者と日本の役者です)、この時点で作ってる人あんまり頭使ってないなぁということに気付くんだけど、路上の銃撃シーンにおろおろとしているおばちゃんがバれていたり、清水健太郎がかっこつけて敵宅の門前に立ってる後ろで女子高生が指差して笑ってたりするのを見るにつけ、気もつかってないんだな、と思い知らされる。


ニキータ』にほだされてレディ・アクションを作って一儲けをたくらんんだろうけど、そこは松竹ホームビデオ。その緊張感が後に東映ビデオが放った「XX」「anotherXX」シリーズとの力の差歴然−ボクサー内藤vsアマチュア歌手亀2くらい違う。

XX?美しき獣? [VHS]

XX?美しき獣? [VHS]

XX 美しき機能 [VHS]

XX 美しき機能 [VHS]

後は日本の大手商社と香港黒社会がからんだ血で血で洗う抗争がちまちまと進行……ほんとどーでもいい。

…『龍如2』の手をやすめてまで見た理由はなんだったんだろう。

究極のベスト! 増田恵子

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