一握りの金塊のために
そう、『スキヤキ・ウエスタン・ジャンゴ』のラス前のあれは
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ハリウッドのルーツであるウェスタン/西部劇。
日本映画の源流である時代劇。
その二つのエンターテイメントが2007年日本で融合し、
誰も見たこともない"スキヤキ"な世界が生まれた
なんてふざけた文章がどうしたら書けるのか全く解らなん。マカロニでもスパゲッティでもパスタでもいいが(弁慶役の石橋貴明ならゲッティ)、イタリア製のウエスタンと日本のリアル(残酷)時代劇がモチーフってことシカトして良いわけないだろ。
そもそも「ハリウッドのルーツ」とか「日本映画の源流」なんてのは、映画史*2的にも言葉的にもおかしいぞ。本気で頭悪いのか。この文書いたやつとOK出したやつは黒澤明、二人のセルジオの三先生に3年間くらい土下座してろ。
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だいたい、"誰も見たことない"なんてほざいておるが
思いっきり永井豪、石川賢じゃねーか!
つっぱりアナーキー王(キング) (洋泉社MOOK まんが秘宝 Vol. 2)
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で・だ! その永井、石川両先生の世界観満載のこの作品の公開を夏休みから外すってのはどうゆう魂胆なんだ。これ小中高生のオトコノコに見せないでどーすんだ。まあ確かに今の邦画っては♀どもとそれにくっついてくる金魚の糞(♂)からエクスプロイトすることで成り立っておって、映画業界(とその中心のTV局と広告代理店)にしてみりゃ、映画で下手に「漢の魂に火をつけ」られても困るんだろうよ。現在それから♂で金魚の糞になりたくないという意思を貫こうとしたら「燃える」より「萌える」ことを志向した方が良いような気もする。あーあ。
でも、である。こんなスカタンな製作体制、映画環境の中、三池監督、スタッフ、出演者はようくがんばったと思うぞ。
クリント・イーストウッドやフランコ・ネロ、三船敏郎だけでなくブルース・リー師父も草葉の陰で微笑ましく見つめてらっしゃるに違いない。
頼む、ヨシノ、麻生久美子と変わってくれ。
いや、この映画の木村佳乃は悪くない。悪くないどころかすごく良い。ダンサー=白拍子、妻、母を文字通り熱演していた。この作品の彼女をして平成の白木マリと呼んでもいいのかもしれない(呼ばれたいかどうかは別として)。佳乃には何の問題もない。
が、しかし、同じ画面上で伊勢谷友介が『キャシャーソ』の、そして安藤政信が『赤景ソ』の仇をこれでもかこれでもかと討ってる姿を見るにつれ、その両方に出演してた麻生久美子が不憫で・・・
仇と言えば脚本のNAKA雅MURAは『どそそ』の仇討ったみたいだし、それ以上に伊藤英明は勝手にヒュー・ジャックマンの『ヴァン・ヘルシソグ』の仇討っていたみたね、めでたし、めでたし。
あ、桃井かおりは こちらの仇討ち?
伊藤旬くんの役名は
ではありません。QTはスポーツは嫌いだと思います。
佐藤浩市のキャスティングはお父上の座頭市へのリスペクトとともに現在日本の苗字世帯数が1位佐藤、2位鈴木ということを踏まえた、スズキ・ジェンマへの気配りと推測されます。でもって堺雅人と並ぶと誰もが『新選組!』を思い出しますが、これもやっぱり三船版『新選組』への目配せなんではないかと。
でもですね。
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*2:映画史とか全然知らんけど