傑作の予感、ケッ作の予感

ホームゲーム、ホームコミック

おおとい山形をビートした。7月7日には湘南を、7月15日仙台を叩きのめす。
そう、アビスパ福岡の話。
僕が生まれ育った津屋崎町(現福岡県福津市津屋崎)は「九州の鎌倉」らしい。ちなみに津屋崎の人以外が言ってるを見たことも聞いたことも読んだこともない。特にこれといった史跡があるわけでもないんだが、たたずまいがどっかにてるらしい。
いや、浅野すずのお父さん西の方に向かうつもりはなかったのだろうか、とおもったのだ。

海街diary 1 蝉時雨のやむ頃

海街diary 1 蝉時雨のやむ頃

の4姉妹の末妹すずが辿ってきた仙台→山形→湘南が現在すべてJ2のフランチャイズだというのはこの作品の立ち居地を象徴しているような気がする。
Banana Fish』『夜叉』『イブの眠り』といった男受けもしやすい華やかな作品に比べれば、『海街』はとってもささやかな話だといってもいい。
だからといって吉田秋生の魂の注ぎ方が減ってることなんてことは全くなく。そして、あらやる場面にかの作品との地続きの息吹((ホント連想させる登場人物・場面の連続だ)を感じさせながらも肩の力のいい抜け加減を味合わせてくれるのがたまらない。
案外こっちの方が吉田秋生にとってはホームなのかもしれない。
なんて思いながら、すでにシャチ姉に惚れている自分がいる。

と漫画は傑作に違いないのだが

これまたどうせろくな実写化はされないに決まってるのだ。

櫻の園 [DVD]

櫻の園 [DVD]

以降の吉田秋生の作品のひどさったらない。まあ漫画原作の作品の多くが酷いってこともあるんだが、それにしても酷い。
で、ふと思った、吉田秋生って人は自分の才能のすごさをよく判ってなくて、その上すげー嫉妬深いのではないじゃないか、と。
キネ旬1位なんてもんまで取って、各方面で絶賛された中原俊監督の映画に正直ジェラシーを覚えてるんではないかと疑いの目を持ってしまう。
あのー、吉田先生。間違いなくあなたには才能があって、あなたの作品は本当に面白いんですよ。だから、もうあんなまねしないでください。
『海街』が及川中や提幸彦なんかに貶められるのは見たくありません。