ほんとに完全ウェーバーに問題はないの?

http://www.nikkansports.com/baseball/p-bb-tp0-20070329-176666.html
何度も言うけど、「完全ウェーバー」は完璧な制度ではない―まあ完璧な制度などないんだけど、大きな問題は二つ。
一つめは、全員に順番がついちゃうことで年棒の高騰に繋がりかねないこと。
二つ目は、プレイオフ進出が絶望的なチームが「目玉」選手の獲得に向けて、わざと負けちゃう可能性があること。
でもって、2番目に関してはあくまで「可能性」なんだけど、絶対ないとは言えない。こればっかりはMLBだけを見ていては分からない部分もあって、というのもMLBドラフトにおいてはいわゆる"即戦力"ってのがあまり存在しないのに対して、日本のプロ野球では野茂英雄松坂大輔の例を出すまでもなくそういう選手が多くいるわけで。そうなったら、最下位争いしてるチームが彼らを獲得するためにそういうことしないとは言えないような気がする。これはドラフトで"即戦力"獲得がありうるNBAでは実際に問題になったのである。ただ、一概に野球に適用できるかどうかは微妙で、バスケットボールは個人成績が必ずしも勝敗に直結しないけど、野球の場合は特に投手の勝敗はその選手の年棒に関わってくるんで、わざと負けることが考えにくい。しかし、球団側が選手と"密約"を交わしてその選手の年棒に細工をすれば全くありえないとも言えない。
ほんとにやる球団があるかどうかはひとまずおいといて、その可能性というか疑念は残ると思う。
じゃあ、そんなNBAではどんなドラフト方式をとってるかというと、くじで指名順位を決めているのである。(http://amegan.com/blog/mtarchives/000284.html)
これを日本のプロ野球に当てはめた場合はプレイオフ進出を果たせなかったチームで全体の一位指名権を抽選で決めるのだが、その際にどういう風に順位を決定するかはいろいろ考えると思う。
例1)ルーレット。より下位のチームが多く数を指定できて、ボールを投げ入れるのはコミッショナー
例2)ダーツ。「フレンドパーク」のような回転してる的(下位のチームの面積が広く割り当てられている)にコミッショナーがダーツを投げる。当然公開なのでファンは自分の応援するチームの名を連呼することになる。盛り上がるぞぉ。

まあホントに才能のある選手は日本のプロ野球をすっ飛ばしてとっととメジャーに行きゃいいんだけど。