THE BEAST MUST DIE

さて、『野獣死すべし』である。習字の時間に「なんどめだ やじゅうしすべし」と書かれそうなほど何度も角川文庫『野獣死すべし』のことは書いてきて、かれこれ4つの文庫カバーを紹介してきた。


しかしながら、先ほどから読み始めたのは大薮春彦ではなく


野獣死すべし (ハヤカワ・ミステリ文庫 17-1)
初版

の方だ。帯の「ハヤカワ・ミステリ文庫 誕生!」にはさほど心は動かなかったんだけど、解説がJJ氏こと植草甚一

この『野獣死すべし』という題名は昭和二十一年のことだが江戸川乱歩がつけた

なんて素敵なオープニングだったんで迷わず購入した。
まだ、10頁ほどしか読んでないんだけど、全く野獣的ではく文化系的に復讐に燃える推理作家レインの若干ウダウダ気味の告白が非常に興味深い。そんで、案外優作としてはこっちの方で推理作家レインの役の方を演じたかったんじゃないかぁなんて思ったり、でも、どー考えて伊達邦彦の方が似合ってるわけで―ってな邪念が消えないんで一旦読むのを止めてこれ書いてる。

さて、気を取り直して続き読むべし。お腹減ったけど、脂肪肝が心配なんでやしょく食うべからず。