もっと知りたい・・・人ってどんだけいたんだ?

てこってひさしぶりの二桁別冊宝島

天皇制入門 (別冊宝島 94)

天皇制入門 (別冊宝島 94)

を手に入れる。
これが出版されたのが1989年というなんというなんとも象徴的な年(だから出たんだろうけど)なのはおいといて、個人的にタイトルの「天皇制」が気にならないでもない。このデビューから80年くらいで、それからその出自から「打倒」とのセットが似合う言葉を使うのが妥当かどうかという点である。今谷明*1みたいに、この語の使用を避けて「天皇制度」なんてこれまたもどかしい語を使うってのもそれまた違和感ありまくりかもしれないけど。
それにしても、である。副題が「空前絶後天皇制を読むための2000冊完璧リスト」ということからも判る通り、このムックったらやたらと誌面を書籍や雑誌の記事が羅列で埋めている。これはたぶん、「これってブックリストですから」ってなポーズってな意味もあるのかもしれんのだけど、ホントにそれだけの文献を並べてないと、この問題(なのかな?)がよーわからんこともよーわからんことってことなのだろう。
ちなみに
異形の王権 (平凡社ライブラリー)

異形の王権 (平凡社ライブラリー)

は何度もリストに登場して、2000という数字にすごーく貢献しているかもしれない(重複をカウントしているかどうかも確かめてない僕ってダメだ)のであるが、やっぱ当時は網野善彦って今よりもずっとスターだったんだなぁ。

*1:

室町の王権―足利義満の王権簒奪計画 (中公新書)

室町の王権―足利義満の王権簒奪計画 (中公新書)