消された「 」あるいは「・」〜erased space or Interpunct〜

時をかける少女』の終章のいっこ前のタイトルは「消された記憶」である。まあ宇宙人や未来人、巨大な秘密結社などなどに記憶を消されるというのはSFのみならず、よくあるアイデアである。ネット上ではホント都合良くいろんなことを忘れることができるなぁという人を見かけるし、僕なんかもホント物忘れが激しいことこの上ないなので、まあ何か強大で不思議な力が働いていて、僕や彼らの記憶を消しているのだろう。


ところで、その続編としてSFベストセラーズとして発行された

のタイトルでは「続タイムトラベラーズ」と「続」「タ〜」の間はくっついておるのだが、『時をかける少女』の作者筒井康隆による「まえがき」では

この「続・時をかける少女」は以前私が書いた「時をかける少女」の続編です。テレビ・ドラマになった「続・タイム・トラベラー」の原作といった方がわかりやすいかも知れない

といった風に「続」と「タ〜」の間に「・」が打ってある。
それではこのドラマの正式タイトルはどうなんだろうか、と思ってググってみたのだが、これがどうもよく分らない。例えばWikipediaのように『続 タイム・トラベラー』となってるものの他に、「、」でつないである頁もあったりする。肝腎のNHKの頁*1が『続・タイムトラベラー』と記しているのだが、前作が『タイム・トラベラー』であるのに、続編が『タイムトラベラー』と「・」が抜けるはずもないので
、この頁の表記を信用するわけにはいかないのである。
※『タイム・トラベラー』に「・」が入るのは

で確認できるので間違いない。


いや、ね。勢いで買ってしまったこの2冊と『宇宙のオデッセイ2001』(ハヤカワノヴェルズ)と『猫のゆりかご』(同)をどの棚に並べるか迷ってて、こんな事考えてしまった。