森茉莉ってすごいね。

はてなで日記を書き始めてたから、たぶん5年くらい前のことだと思う。ネット上のどっかでとある人が「外国人なのにマリなんて日本人みたいな名前で」と書いていて、そのとき「はてブ]をやってたら「なんだ、このアホは」なんていうゲヒたブクマをしてたと思う。だが、今、もし、見かけたらつけるコメントは
森茉莉ってすげーなぁ
である。


なんで、そんなこと考えたかというと

オードリーとフランソワーズ?乙女カルチャー入門

オードリーとフランソワーズ?乙女カルチャー入門

の「おしゃれリーダー話]で山崎まどかさんの「ファンション・リーダー」「乙女の見本」として、キャサリン・ヘプバーン幸田文と並んで、森茉莉が(妹小堀杏奴と比較しても)飛びぬけた乙女濃度の持ち主だったと紹介してあったからである。


んで、である。上記の人があんな感想をもらすほど「Mary」発祥の「マリ」は日本人の名前として定着度は、その兄弟のAnne、Otto、Lewis(Louis)等の比では無い(その分ハイカラ度やその逆のDQN臭が無い)わけで。おそらくこれは森茉莉と兄弟との影響力の差と無関係とはいえないはずである。
おそらくそんな定着しまくった西洋伝来な女子の名前のもう一つのトップがNaomiナオミだと思うんだけど、ナオミはご存知の通り

痴人の愛 (新潮文庫)

痴人の愛 (新潮文庫)

から広がったといわれてるわけで、だったら、それと同じくらいの影響度ということは、森茉莉というのは生きた文芸作品・芸術品ということで、『痴人の愛』が売れた冊数と京マチ子と叶順子と安田道代をあわせた分のアピールを一人でやってのけたといっても言い過ぎではないと思う。
どっかから『この森茉莉がすごい!』なんてムックなり単行本が出たら買っちゃいそうだよ。