「独断」や「偏った」っていってもさぁ

映画秘宝 2010年 05月号 [雑誌]

映画秘宝 2010年 05月号 [雑誌]

モルモット吉田(id:molmot)さんと真魚八重子(id:anutpanna)さんが参加されている、68〜69頁の「独断で選んだ秘宝・神代辰巳偏った傑作選」。
まあ、編集部が今回つけたタイトルの「偏った」ってのは解らんでもない。
蓮實重彦*1の74年邦画6位のアレや7位のコレ、77年3位のソレ、79年2位のアンナノとか、キネ旬ベスト10*2の73年6位のアレ、79年4位のアンナノ、85年6位のソンナノとか、『官能のプログラム・ピクチュア』*3で見開きでレビューされているアレコレアンナノとか『PINK&PORNO―銀幕のエロティシズム』*4でピックアップされているアレコレソレアンナノが「抜けている」といいたいのだろう。


でも、である。

映画秘宝」ってその前身の「映画宝島」も含めて、そもそも「偏った」雑誌やったわけでさぁ。とあるスタンダードから外れたくらいでいちいち「偏った」なんて言い訳せんでもよかろうもん、と思うんだけど。

*1:

映画はいかにして死ぬか―横断的映画史の試み 蓮實重彦ゼミナール

映画はいかにして死ぬか―横断的映画史の試み 蓮實重彦ゼミナール

*2:

*3:

*4:

Pink & Porno―銀幕のエロティシズム (ネコ・シネマ・ブックス)

Pink & Porno―銀幕のエロティシズム (ネコ・シネマ・ブックス)