黒人@フットボール

日本でフットボールといえば人それぞれだろうけど、アメリカ合衆国フットボールといえば、基本アメリカンフットボール(以下アメフト)のことで、いわゆるサッカー*1ラグビーのことではない。
クリント・イーストウッドは、ベッカムを「ベックハム」と発音したくらいだからサッカーにも思いいれもないだろうし、『インビクタス/負けざる者たち』を見る限りラグビーにも強い思いいれがあるとは思えないし、ラグビーになじみがそうあるわけでないアメリカ国内の観客にむけて競技そのものはあっさり描かれていることが分かる(どうみてもオンサイドキックに見えるシーンもあったりするし。別にそうだとしても、ちっともこの映画の素晴らしさが損なわれないということに関しては「ライムスター宇多丸のライムシャッフル」で)。


そういえば、今年のアカデミー賞では『インビクタス』が作品賞にノミネートされなかったのに対し、これまた黒人フットボール選手を描いた、ソンドラ・ロック主演『しあわせの隠れ場所』はノミネートされた。さらにサンドラ・ロックは女優賞にもノミネートされ、見事オスカーを手にしたようである(ラジーも同時受賞してるけど史上初!ブロック最優秀&最悪ダブル受賞 - シネマニュース : nikkansports.com))。


どこかで今年度アメフト映画があるからラグビー映画はノミネートされなかったというようなヨタを聞いたような気がするんだけど、意外にもアメリカはオリンピックのラグビーで金メダルとってたりすんのでその辺をアピールしておけばって…まああんまり関係ないだろうけど。


それはそうと、この『しわわせの隠れ場所』

2009年のNFLのドラフトで一巡目指名されたマイケル・オアーの実話をもとにした

ブラインド・サイド アメフトがもたらした奇蹟

ブラインド・サイド アメフトがもたらした奇蹟

の映画化なんだけど(映画の方も原題は“The Blind Side”である)、この一般の日本人には馴染みの薄いこの「ブラインド・サイド」という言葉は、当然邦題の「隠れ場所」といった意味もあるんだけど、コトバンクでは「ラグビーアメリカンフットボールなどで、タッチラインまでの攻撃スペースが狭い方のサイド。⇔オープンサイド。」とされているし、アメフトではQBの利き腕の逆のサイド(右利きなら左側)を言う場合もあって、上掲のトレーラーでサンドラ・ブロックが練習中にずかずかと寄っていてオフェンスラインの左側に位置しているクィントン・アーロンに説教をかますってのもそういうことなんである。
それから、お暇な方はNFL Football Teams - Official Sites of all 32 NFL Teams | NFL.comで各チームのOL(ポジションがC、OG、OT)の面子を確認してほしいんだけど、おそらく呆れるほどに白人選手ばかりが並んでいて、これはこれでちょっとしたアパルトなので、その辺りはやっぱり「インビクタス」だったりするのである。そんでアメフトのOLの人とラグビーの第1列の人ってどこか同じジャンルの顔だったりするんだよね。

それから、えーーーーっと



P師匠(id:pontenna)こんなもんで許してください*2