Iってよぉくわからないけど

残念ながらタイトルの「I」は「アイ」ではなくて数字の「イチ/ワン」であるんで、ダジャレになってない。
薬師丸ひろ子主演、森田芳光監督の映画『メイン・テーマ』の原作のカドカワノベルズノジャケには、僕が確認してる範囲で3種類あって、
a.
b.
c.

aとbの違いはタイトルに「PART1」がついてるかないかの違い

である。なんでこうなったのかがよーわからんのであるが、まあ白泉社花とゆめコミックス」の第1巻の初版には巻数が印刷されてないみたいなもんなんではないかと思う、たぶん。


メインテーマ (1) (角川文庫 (6267))』にLD『メイン・テーマ』のライナーに原作者片岡義男が寄せた文が再録されていて、それによれば「1983年の夏の終わり」にハルキから84年の夏に森田芳光監督、薬師丸ひろ子主演の映画を公開したいんでその原作小説を書き下ろしてくれ、と依頼があって『PART1』を書いたってことらしい。そんで、その発行日を並べてみると

83.11.25.カドカワノベルズ『メイン・テーマ』初版発行
翌年『PART2』発行を控えて『PART1』がつく。その後野村宏伸との2ショットスチルに変更*1
84.5.25.『PART2』初版発行
84.6.10.『シナリオ〜』初版発行<<84.7.14映画『メイン・テーマ』公開・同時上映『愛情物語』>>
84.9.5.『PART3』初版発行』*2

といった感じで、映画公開との絶妙のタイミングで発行されてるのが分かる。あざといっちゃあざといんだが、それをちゃんと執筆してしまう片岡義男はすごい、と思う。
それにしても、このシリーズ当初の予定では『12』まで続けて完結させるつもりだったらしいのだが、実際にはこの『3』で終ってるのは、たぶん映画が片岡義男にとってあんまり気に入らなかったからなんじゃないかなぁ。
そーじゃなかったら次の年に出た文庫本が、いくら三好礼子が沖にだったからといっても、初版くらい映画ジャケじゃないってのの説明がつかないんじゃないかなぁ。

*1:正確な版数、発行日は調査中

*2:上記の片岡義男の文によれば公開中だったらしい。なんてロングラン!