激突!芥川賞作家vs直木賞作家
そういえばずっと前に「芥川賞作品の映画化」ってのを調べたことがあった*1。そん時は「直木賞はどうなんだろう」と一瞬思ったけど、まあそのうちと思ってそのままほたっていた。
んで、「シナリオ悪霊島への道」を歩いているとこういうものにぶつかった。
- 作者: 村松友視,唐十郎
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1983/06
- メディア: 文庫
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『私、プロレスの味方です』の村松友視原作の『泪橋』(83 東映セントラル)のシナリオ文庫。タッグパートナーが芥川賞作家の唐十郎。
この本を手にとって角川が『シナリオ〜』文庫を出版する基準ってーのが全くわかんなくなってきた。そもそも原作「泪橋」は
- 作者: 村松友視
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1983/01
- メディア: 文庫
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こんな感じで、表紙は直木賞受賞作「時代屋の女房」の方(まあ当時の夏目雅子様の人気を考えりゃそうなるわな)で、「泪橋」はカバー見返しに、しかも佳村萠ではなく脇の原日出子と渡瀬恒彦のツーショットが一番上という謎な構成で載ってるだけっていう、はっきりいって添え物扱いなのである。
だったら『シナリオ 時代屋の女房』ってのも刊行されても良さそうなのに、そっちは出ていないのである。
※ちなみにはまぞうに『時代屋の女房』のDVDはあるけど『泪橋』はない
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例えば芥川賞作家の池田満寿夫の場合はどうかというと、芥川賞受賞作の『エーゲ海に捧ぐ』の方の
- 作者: 池田満寿夫
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- 発売日: 1979/03
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は出てるけど、あびる優ママ主演の『窓からローマが見える』の方の『シナリオ〜』は出てない。こっちは作品の知名度が上な方が出版されているわけだ。
これって角川書店にとって唐十郎は売りになるけど、荒井晴彦はならん。映画も自社(のハルキ監督でもひろ子主演でも知世主演)作品でもないし、ってことだったのだろうか。
あれ?タイトルの激突ってのが脚本家vs作家(+出版社)って話になっちゃってるよ。
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