典子さん唯一のKFS


キャバレー (角川文庫―カドカワフィルムストーリー)

を入手。これで原作・シナリオ・パンフレット・VHSとあわせて残すはチラシか?それ買うのか?となった『キャバレー』。おそらく今年一番はまった映画をいえばこの映画をいうことになるだろう。
ちなみにこれ以外のハルキ時代の角川文庫のカドカワフィルムストーリーは

というラインナップで、ご覧の通り典子さんの主演作は全く刊行されておらんのである。まあ『セーラー服と機関銃』と『ねらわれた学園』に知世ジャケはあんのに、『探偵物語』には典子ジャケがない(はず)ってことからもその当時の二人の人気の差は痛感していたけど、これでまたダメ押しされた気がする。
そんな典子さんの「晴れ姿」が


それにしてもこの当時のハルキって「ネタバレ」ってのをどう考えてたんだろうと思わないでいられないのはその発売日。映画の公開初日が1986年4月26日*1。当然原作はその前に出るとして、『シナリオ〜』が4月10日に『フィルムストーリー』が公開前日の4月25日に店頭に並んでるのである。ビデオが同時発売されることもあったとは言え、ビデオがセルもレンタルも今とは比べて高価だったとことを考えると、そっちは対象が一部の熱狂者だけなんだけど、文庫の場合は店頭で立ち読みですませることができるんだから。
このことで改めてハルキって劇場で映画を観るってことが「体験」であるってことを深く信じてたんだ、ということが判るような気がする。今でも劇場公開作品に拘る彼が、今の「TV延長映画」の作り手とは一線も二線も隔ててるのだなよなぁ。