嬉しいがっかり、がっかりが嬉しい
- 作者: 横山光輝
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 1988/08/15
- メディア: コミック
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これ雑誌「冒険王」で連載されてた時に手に汗にぎりながら読んでいたんだけど、その後まとまった形のもんを見たことなくて、ちょっと前にサンデーコミックスから発売されてんのを知って、読もう、買おうと思ってたのである(同じことを二度書くところが子供である)。
で、正直そんなに面白くなかった。だって、サンダー大王ってアレキサンダー大王でしょ。でも何故だか砂漠の底から発見されたアトランティスの遺跡から出てきちゃう。しかも、オリハルコンは出てこんし。んで、主人公の少年が唯一の生き残り(何歳なんだ?)なんだけど、名前がシンゴだし。そのシンゴがやたらと真っ直ぐなヤツで悔やんだり、悩んだりしないし。おそらくおんなじ頃(もちょっと後かな)にコミックスで読んで好きだった『魔神ガロン』や『幻魔大戦』などは、今読んでも面白いと思うのに・・・どこが違うんだろう。
なんて書いてるうちにふと頭に浮かんだのは、横山作品って使いまわし多いよね、である。主人公以外のメカなんかは似たようなもんが登場する。この『サンダー大王』は公式サイトやファンサイトに『マーズ』のルーツって書かれているけど、砂漠になんか隠れているってのとか、鋼鉄のドラゴンなんての『バビル2世』やん?!あれも聖書にそんなに不覚関わっていかないし。
その後の中国もんも、時代は変わっても兵装とか基本いっしょっぽいしさ。
ってことは、横山光輝の楽しみ方って、作品いっこだけを単独で読むんではなくって、例えば巻末広告に載ってる
『鉄人28号』『バビル2世』『その名は101』『マーズ』あたりを一気に読んで、そのループ感に酔いしれることなんじゃないののかなぁなんて思ってしまった・・・のはいいが、それを確かめるためにはこれらを買い進めんといかんのだな。
※それはそうと、↑上の広告。あの超超大ヒット作品である『鉄人28号』や『バビル2世』(それから『伊賀の影丸』『仮面の忍者赤影』)を「好評作品」で片付けてしまう秋田書店っていうのは奥ゆかしいのやら何なのやら。
※※でも、『伊賀の影丸』なんかの「忍法・武芸もん」は今読んでも面白いとかんじるんだよな。