マルコムXと嶽本野ばら

二人を比較して共通項だの違いだのを引っ張り出して、あーだこーだするほど二人のことをよくしらない。
たーだ本棚の整理をしてて、「スタジオヴォイス」をどう並べようか―単純に発行順(まあトビトビにしかもってないんだけど)にするか、映画とか音楽とか文学とかなんちゃらとかいうように「分類」別にしようか、とああだこうだしてる時に、「vol.207 RADICAL XマルコムXと過激思想家」と「VOL.240 LOUD MINORITY やられたらやりかえせ!」の2冊が浮いちゃって、ひっぱりだしたらちょっと読みたくなって、パラパラめくってたら「207」の方の「Voice of Voice」に嶽本野ばらがヴァラエティアーティストなんていうわけわからん肩書きで載ってたんでびっくりしたというだけ、の話。マルコムXの特集号だというのに、「VoⅤ」が皿まわし(DJ)のハナシってのはらしいっちゃらしいからそこは特に驚かないんだけど、『下妻物語』以前に嶽本野ばらって名前を目にしてたことが全く記憶の外だった自分にびっくりした。

下妻物語 スペシャル・エディション 〈2枚組〉 [DVD]

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下妻物語』って、おそらく僕がDVD、チラシ、パンフ、原作文庫を全部持ってる唯一の映画だと思うんだけど、例によって文庫本は読んでないんで、嶽本におもいれなんてこれっぽちもない。でも、こんな風に1回読んだ名前を全く覚えてない人間の原作の映像化作品がかなり好きだというのもなんだか妙に悔しい、のである。なんで悔しいかも解りたくもないし、その悔しさが明日以降に持ち越される可能性は零%だけど。

ballot or bullet

マルコムXにしても、ほとんどなんも知らない。以前読んでたバスケットボール雑誌のミニインタビューで黒人選手への、"あなたはマルコム派、それともキング派"ってな問を、ペプシ派?コーク派?ってな質問とおんなじくらいの頻度で目にしてた(かの国でペプシかコークかってのがそんくらい政治的な問題だった)程度。いちおう

マルコムX―イラスト版 (FOR BEGINNERSシリーズ)

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マルコムX・スピークス

マルコムX・スピークス

を持ってはいるけど、読んだ覚えがない。たぶん100円だから買ったんだと思う。


てこってまずは『FB』の方を広げてパラパラめくってると、やたらかっこいい言葉に目が留まる。

in this society comes from either or the ballot or bullet.<<
アメリカでは投票か銃のいずれかによってもたらされる」なんて無粋な訳がくっついてるんだけど、「ballot」と「bullet」を並べた妙がまったく反映されてないのはいかがなもんか。
んで、こんな風にクローズアップされてるんだろうから、マルコムの有名な演説の一節なんだろうなと、『スピークス』の目次をみたら、「投票か弾丸か」ってのが目に付いた。1964年4月3日クリーブランドの教会での演説らしい。

こりゃ、読んだ方が良いね、ということで今から読書。