漆黒もの家電とともに

「AV」の新書を買った。今までも「AV」の新書はあった、でもその場合の「AV」は「Audio(&)Visual」で、今流行りの家電用語でいえば「黒もの家電」方面なんだけど、そこで扱われる内容は到底「家電」とは言えない機器………


てこって読み始めたのは

アダルトビデオ革命史 (幻冬舎新書)

アダルトビデオ革命史 (幻冬舎新書)

である。本の頭で「ポルノ(映画)」*1と「AV(アダルトビデオ)」の違いをくどくど説明してあるのであって若い人(気がついたらアダルトビデオががあった人)では自明である「AV」の意味を説明しているのは、僕(江頭2:50と生年月日がいっしょ)以上の年の人の場合には「AV]に上記の意味がよぎることもあるからだと思う(中学生でFMレコパルとか読んでたら特にそう)。
んで、この本「革命」という言葉がどこか希望や絶望をともなう言葉として使われている。それは、例えば

ちなみにこの二人が本番に初挑戦したメーカーはクリスタル映像で、相手をした男優は村西とおるである。そもそも本番転向をオルグしたのも村西だったようで、この時代の彼の影響力の大きさが思い知らされる
第四章 本番A?の時代 154頁(強調僕)

といった文に、何のためらいもテレもなく「オルグ」なんて言葉が登場することでも分かる。著者の藤木TDCさんは1962年生まれなんで世代的には「新人類」「おたく第一世代」に属しておるから、よほどの「活動」をしていなければ、その一つ二つ上の世代の人たちの意味での革命という言葉がそれほど日常語だったわけではないはずである。が、「革命」において「打倒」や「転覆」が必ずしも「政府」や「体制」でない場合はあらやる場所でその言葉が使われていた。例えば「A?機器」においてはまさに「革命」が起きていて、特に修練の必要もなくに「ビデオカメラ」を使って「作品」を作れるようになっていた。それがエロ方面の制作においてもってのがこの本の最初の方の・・・。



やれやれ、女優の名前を書くのをガマンしながらこの本の紹介するのも疲れるわい。そもそも、なんでそんなもんガマンしようと思ったんだろう。
あああ一旦下書き保存して、どこぞのサイトで動画あさってイッパツヌイ(略)


※一つだけ不満なんが出てんのが「洋泉社新書」じゃないとこ。

*1:ピンク映画含む