グッときてない
最終巻読んだ。
- 作者: 浦沢直樹,手塚治虫,長崎尚志
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2009/06/30
- メディア: コミック
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ラストに戸惑っている。
アトムがプルートウの角をグッと握ってないからだ。
*1
のアトムは手を添えているだけ。
手塚治虫の「地上最大のロボット」*2のアトムと比べて
どこか力強さが感じられない。
セリフも「元作」が
ぼく
いまに きっと
ロボット同士
仲よくして
けんかなんか
しないような
時代になると
思いますよ
きっと・・・
と力強い確信めいたものなのに比べて
(憎しみがなくなる日は)
きっとみんな
祈ってます
そんな日が来ることを
……・・・
みんなが…
と、どこか弱弱しい。
アトムの表情もオリジナルの場合、それまで泣いていたアトムが、涙をふき、胸をはって空を見つめているのに、今作ではずっと哀しそうなままだ。
アトムでさえ「希望」を持てない時代なんて言い草で、「時代」のせいにしてはいけないのだろうが、その時間がちょうど自分の生きてきた長さとほぼいっしょ*3の人間として、ちょっとヤになっている。