海苔ちゃんの本棚 女ーーー!マンガ

そもそもりんがダイキチになついたのが、亡き父(ダイキチにとっての祖父)の若いころに生き写しだったから、なんていうのから妙に泣かせる

うさぎドロップ (1) (FC (380))

うさぎドロップ (1) (FC (380))

うさぎドロップ 5 (5) (Feelコミックス)

うさぎドロップ 5 (5) (Feelコミックス)

5巻までいっきに読んだ。
それにしても出てくる女という女がこれまたひとくせもふたくせもあるから、もうである。おそらく読者の大方を占める働く女性の方々はコウキのママ二谷さん(風邪ひいても美女は美女)や従兄弟の春子、同僚の後藤さんなんかには同情したり共感したり尊敬したりしつつ、すぐ止めちゃったあの女には、いるいるこんなやつ!とか思いながら読んでらっしゃるんだろう。
違ってたらごめんなさい。
んで、僕が妙にひっかかったのがりんの産みの母まさこ。彼女はマンガ家でお手伝いさんをやってたってことなんだけど、ふと
雲の名前 (Young ros〓 comics deluxe)

雲の名前 (Young ros〓 comics deluxe)

を思いうかべてしまった。いや、これはマンガ家"の"お手伝いの話なんだけど、まさこのちょっと浮世離れの仕方がオールドオールドスクールの女性マンガ家っぽくて、岩館真理子がもうちょっと遅く生まれて、高校生でデビューなんてしてなかったら案外……なんて考えてしまったのだ。岡崎京子・桜坂エリカ・内田春菊原律子以前の女性マンガを戯画化したとでもいいのかどうかしらんが。
その彼女がダイキチの計らいで成長したりんを覗くシーンには考えさせられた。だってダイキチの姿にソウちゃんを重ねる彼女を安易に責められないのだ。だって、彼女のそんな血をりんが受け継いでいたからこそ、ダイキチとの生活があったんだから。


今、とにかくかがりんが僕の架空の(っていうことにしよう)女性ランキングをすげースピードで上ってることだけは確かだ。