手塚ダークヒーロー緑郎
『モンスターパニック―超空想生物大百科 (Million mook―新映画宝庫)』で『狼男(水で割ったら)アメリカン』と同じ頁に載ってるのは松田優作のスクリーンデビュー作『狼の紋章』である。『狼男アメリカン』だの『ハウリング』と比べると「人狼マスクをつけた変わった(アブナイ)人」にしか見えない部分があるにしても、羽黒家のエンブレムだけでも見る価値は映画である。
ちなみに「傷だらけの天使」に水谷豊を推薦したのは松田優作である、と複数の本に書いてあるんでホントなんだろう。芸歴はずっと水谷豊の方が長いのにねぇ―それはそうとKBCやBS朝日は週に何本「相棒」流せば気が済むんだ?と思ってたらTVQが「事件記者チャボ!」なんか放映し始めた。
ということで『バンパイヤ』である。
てこって、テレビドラマは主題歌だけはどっかで聞き覚えはあるけど観た覚えが全くなく、コミックスは前々から買おうと思いながらパスしていて、やっとこさ105円で手に入れた
バンパイヤ (第1巻) (SUNDAY COMICS―大人気SFコミックス)
- 作者: 手塚治虫
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 1988/03/01
- メディア: コミック
- この商品を含むブログ (1件) を見る
バンパイヤ (第2巻) (SUNDAY COMICS―大人気SFコミックス)
- 作者: 手塚治虫
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 1988/03/01
- メディア: コミック
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (3件) を見る
が、どうもちょっとタイトルが気になって。
だって「vampire」って「吸血鬼/吸血獣」で、これって「人狼・狼男werewolf」の話じゃないの?ってことである。だもんだから『ドラキュラ誕生 (講談社現代新書)』や『別冊宝島457もっと知りたいホラーの愉しみ』、『世界の奇書・総解説 (総解説シリーズ)』を引っ張り出して、そのあたりを読んでみると「伝承上の吸血鬼と人狼は混同されて区別がつきづらい」とのことだった。近藤といえば萩尾望都は手塚治虫『新選組』を読んでマンガ家になろうと決めたらしいが、彼女の造語「バンパネラ」に関しては諸説あるらしい。まあ真っ先に「ラ・カンパネラ」が思い浮かぶんだけどひとまず関係ないらしい。
で、物語は呪われた集落「木曽夜泣き谷」から始まる。彼らは秘密を守るために家ごとに離散していく。家屋に火を放ち別れを惜しんでる最中に一人先に旅立ったものが一人。主人公(ドラマでは水谷豊)トッペイである。彼はその後手塚プロに現れ、手塚治虫に雇ってくれと直訴する。そんでもって、こんなどこの馬の骨とも分からないヤツを雇うことに不安を感じる夫人というシーンの中に当時4,5歳の男の子が描かれているのだが、これはおそらく手塚眞であろう。
とかなんとかで僅かコミックス2巻を読むのにすげー時間がかかっているのである。だからタイトルは借り物。