強度を備えた「お花畑」

「少女的」なものを「お花畑」とバカにしたつもりになってる人は多い。だけど、荒野にお花畑をつくり、それを維持するためにはどんだけの知識と意思が必要なんだろう。
なんてことを思ったのは

少女領域

少女領域

の序章と第1章野溝七生子『山梔』を読んだから。

明治以前、日本には男性というジェンダー(性役割)、女性というジェンダー、そして「稚児」もしくは「若衆」(若い衆ではない)というジェンダーがあったと考えられる

なんてのは、言われてみれば至極当然なことで、今まで意識しなかった自分の不勉強ぶりを再確認させられた。

それから、まさにMadchelter Skelterをこの国でまっさきに体現した野溝七生子を今まで全く知らなかったことに関しては、なんだかすごーく損した気分(まあ大島弓子岩館真理子を読んでなかったことといっしょ)になった。



それにしてもこの本を書いた高原英理は、心になんてエイリなナイフを持った人なんだろう。