ナンビョー剣士
すっかり落ち着いた感のあるナンビョーエクスプロイテーションですが、まーたまにはこんなナンビョーもの。
1974年11月公開の草刈正雄主演
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 1988/10/21
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Wikipediaでは「沖田総司=美男子の印象を決定づけたと言われる」と世の総司感を決定つけた映画と紹介されている(「草刈正雄」の項の映画とTVの説明は順序が逆。TV「新選組始末記」は77年なのに)。ちなみに山南敬助はこぎたねーおっさん(河原崎次郎なんで悪役っぽい)なんで、まあ堺雅人好きで光縁寺に墓参りしてるような人が見たらこんなん違うと言いそう(どっちも本人じゃないんだけど)。
で、近藤勇を演じてるのが「ちりとてちん」で正太郎ちゃんを演じていた米倉斉加年なんでシンゴちゃん以上にアマアマな局長だったり、池田屋の尺が案外短かったりなんてところはさておき、一番謎なのは総司が狂ったように業務遂行に邁進(早い話が人斬り)する際に画面いっぱいに真っ赤な薔薇と血を吸ってる菊一文字が交互に映し出されるってな描写。上記サイトによると撮影の原一民が同年に『血を吸う薔薇』ってなホラー映画に参加してたらしいが、そのことが影響してるのどうかはしらんが、「美男子」目当てで見に行った人には迷惑なんじゃねーの。
で、総司と恋仲になる真野響子演じるちさは
- 作者: 子母沢寛
- 出版社/メーカー: 中央公論社
- 発売日: 1997/01/18
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新選組の人達は、相当女遊びをしたようですが、沖田は、余りそんな遊びをしなかった代わりに、京都で、ある医者の娘と恋仲になったのです
(310頁 近藤勇五郎老人思い出ばなし 恋の沖田)
な町医者(大滝秀治!)の娘―実際には沖田が恋したのは通っていた医者の娘ではないようである―なんだけど、演じてる真野さんが当時22歳とは思えない落ち着きぶりで、原田泰造の母親やってる今とあんまり変わってないのは脅威なんだけど、まあ、ちょっぴりサービスカット見せたりしたりして、最後は新選組に通じているってな理由で斬って殺される。そんな理由で斬ったりしてたら・・・とも思わんでもないけど、その後の「薔薇」に比べりゃという気になるもんで。
後、石切り場でどっかんどっかんって・・・
なんのかんので(上記のサイトで確認してもらうといんだけど)大滝さんが以外の出演者も贅沢なんで見てて楽しかった。特に池波志乃と殿山泰司は妙に生々しくて良かった。