花の色はうつりにけりな

渡辺典子 ベスト

渡辺典子 ベスト

ツタヤで試聴

花の色は うつりにけりな いたづらに 我が身世にふる ながめせしまに

80年代って教養あふれる時代だったなぁ、今と比べると。小娘の歌のモチーフを小野小町の歌からとってくるなんて。
てこって、デビューシングル「花の色/少年ケニア」。ドラマ『探偵物語』とアニメ『少年ケニア』の主題歌のカップリング。
このあとも自身の自分の主演も含めて角川映画等の主題歌が続いて、ワコールCMソング「ここちE」(ここでいうEは竹の子→桜中学の人の「E気持ち」のEであって、カップではないと思う。少なくとも渡辺典子の。参考:歴史的D→E - BEAT-MANgus(椣平夢若食い散らかし記))

等々のタイアップソングを発売してきた渡辺典子の最終兵器が

サラダ記念日

サラダ記念日

一世を風靡した俵万智の歌に曲をつけた、らしいアルバム。ジャケットに顔写真を使用していないところなどに「歌手」としての気概を感じないでもないが、なんだか原田知世がアーティストとして認められているのに比べると、俗に言う単体と企画の差って気がしてきてため息が出る。*1



とかなんとかいいながらまだ『ベスト』買ってない。
ああ、消えた - 他にすることないのかね?より
そこで引用されてる動画「80年代アニメTVCM」のうち『少年ケニア』と『カムイの剣』の主題歌を歌ってるの渡辺典子だよ!

典子のホリプロ連敗録

アマゾンで『ベスト』の頁を開くと、"あわせて買いたい"と"この商品を買った人はこんな商品も買っています"との両方で

ベスト

ベスト

に出くわす。


渡辺典子と伊藤かずえ。
どちらも時代劇デビュー。『伊賀忍法帖』と『水戸黄門』(当時和恵。ちなみに渡辺典子は22部第8話に出演)。
そんでもって、伊藤かずえが最初に注目されたのが、ドラマ版『ねらわれた学園』。

ほんのちょっぴり因縁を感じないわけでもない。

アイドルを作ることにかけては、やはり映画よりテレビの方が上だったようで、この後の典子と知世の差は開くばかり(本人の資質の差なんだろうけど)、やっぱ薬師丸ひろ子は特別だったんだよ。山口百恵だって「赤いシリーズ」の方が文芸映画より国民的人気に貢献してたと言えるし。そんなことたぁだれでも知ってる。ただし、映画を「本編」と呼んではばからないような人たち以外は。


てこって、その後の伊藤の活躍はご存知の通りで、

大映テレビの研究

大映テレビの研究

今でもよくNHKの昼間に良く見かける(大沢いつみも)。

渡辺典子はけっこー大映ドラマにフィットしたような気もするんだが、山口百恵堀ちえみの二人がいるんでホリプロのイメージが強い(『スクールウォーズ』に和田アキ子が出てるし)んだけど、『乳姉妹』の渡辺佳子も「スカウトキャラバン」の特別賞を経て他所でデビューしてるってのもアリなんだし。