ギターでポップでも、ギターポップに非ず
つくづく、ロックとかポップでのムーブメントてのは、本来違うもんをいっしょくたに括ってしまったときの闇雲な勢いなんだなぁと。
例えば5大パンクバンド(ピストルズ以外はサード以降)をずらっと並べて、今の高校生に聴かせて「これがパンクですよ」って言っても戸惑うと思う。
あとネオアコ御三家とかめんたいビートの3バンドもそうなんじゃないかと。
そんでもって、「テクノポップ」なるものはその最たるもんではないかと
テクノロイド ~JAPANESE 80's NEW WAVE SAMPLER
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ジューシィ・フルーツ ゴールデン☆ベスト-多汁果実 品質特撰-
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シーナ&ロケッツのセカンド『真空パック』も思いっきり「テクノポップ」扱いだったしね。
今回繰り返し聴いてるのはジューシィの方で、広川たかあきさんのライナーの
ジューシィ・フルーツはテクノバンドでも、ましてやアイドルバンドでも無い。常に良質なポップを追求しているギター・バンドなのだ
って言葉に首を縦に振ってるところ*1―間違ってもヘドバンではない。
ちなみに先日の図書館放出で
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で、Mixiのとあるコミュで「ベーシストにポップ感覚があるバンドっていいよね」ってなトピックがあったんだけど、まさにジューシィに関してもそれがキレーに当てはまってるようで。沖山優司ってそこで名前の出てたコリン・モールディング(XTC)やニック・ロウ、それからアンディ・ルーク(ザ・スミス)とかと同列なんやなぁ。
大人の事情やったんやね。
82年7月号と83年10月号の - BEAT-MANgus(椣平夢若食い散らかし記)にある、元日テレアナの在籍に関しては、
当時女子大生(ママ)だった彼女は、女優の卵としてジューシィと同じアミューズに在籍していた。そんな事情で、彼女のプロモーション的な意図もあって期間限定でメンバーに加入
ということだったらしい。まあ録音には参加してないだろうし。
ただ、このアルバム収録の「16月の渚」がMike「想い出の九十九里浜」を経てDORAに行き着くのは妙な感慨がある。
ジューシィ・フルーツは岡崎京子だ
これは岡崎京子のフェイバリット・ムービーが『星くず兄弟の伝説』であり、その音楽監督が近田春夫っていうだけではない。
ジューシィの初期のシングルが当時の歌謡曲としてはあからさまにSEXを歌ってる、ってこともあるけど、何より下敷きなものの吐き出し方が岡崎的だという気がする。
同じ「オールディーズ」な洋楽ポップを扱っても、『ホットロード』的なヴィーナス、『BE-BOP HIGH SCHOOL』になるザ・ロッカーズと比較してみれば良い。
*1:"アイドルバンドでは無い"はちと疑問。「アイドル」の定義が僕と違ってるんだろうな。