躁なんですよ、川崎さん

A地点からB地点まで行く間に♪なんて軽くかまそうと思って読んでたのが

問題は、躁なんです 正常と異常のあいだ (光文社新書)

問題は、躁なんです 正常と異常のあいだ (光文社新書)

が、しかし、こんなニュースがhttp://www.asahi.com/national/update/0526/TKY200805260088.html

はっきりいってショック。いや、川田亜子さんに特に強い思い入れがあったわけではないけど、http://news.livedoor.com/article/detail/3646818/という記事は妙に気になってて、アメブロのチェックリストに彼女のブログも入れていた。
そんでもって春日先生の本を読んでる合間にチラッと見たネットでそのニュースを見かけて、といった次第。
ここで彼女が精神に不調をきたしていたことを邪推する(医者じゃない僕が診断を下す)のは良くないこととは思うが、この本で紹介されている「双極性障害Ⅱ型」がどうも気になる。

Ⅰ型の患者が、病状のコントロールがつかないままだと、遅かれ早かれ社会の第一線から脱落していくだろう。しかし、Ⅱ型においては目覚しい成果を上げて「勝ち組」となることがあるかもしれない。軽躁状態は、病気であるというよりもむしろ性格や個性の範疇と見なされ、その不安定さがより本人を魅力的に見せる可能性すらあるだろう

なんて書かれると尚更だ。
いや、彼女がそうだったってワケじゃないだろうけど。あまりのタイミングの良さ、いや、悪さが。


春日武彦は宝物が「イギー・ポップのサイン入りレコード」であること*1を見てもわかるように、どっか自分の隠れた狂気に自覚的である。それもあってか、この本の前半部分の軽ーい調子は(本人も認めてる通り)「軽躁的」である。


で、病気のことが専門的に語られる後半部分で示される、「躁」な人を測るスケールに僕もかなり当て嵌まってしまったのもんだから、なんかヒトゴトじゃなかったりして・・・。

謹んでお悔やみ申し上げます。
※それにしても、ブログのコメント欄。「死者に鞭打つ」ってのより、「死者にアメぶつける」方がひどいような気がする。