USADQNネーミング事情

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/79034/のアホさ加減を産経「主張」、漢字文化を無視する。 - 黙然日記で読んだ後に、日米名前文化論 - 深町秋生の序二段日記でも子供の名づけが話題になっていた。
で、深町先生の方のコメント欄で紹介されてるのが

ヤバい経済学 [増補改訂版]

ヤバい経済学 [増補改訂版]

この本海苔ちゃんから読め!と言われてたのをほたっていた本なのだが、いい機会なんで該当箇所を読んでみた。
いや、すげー。日本でもhttp://www.meijiyasuda.co.jp/profile/etc/ranking/で、親の年収とか就学期間による比較なんかしてくれたらいいのに、と思った。まあ、今のアメリカのエスノ状況を白人と黒人だけで語ることにちょっと疑問を感じる部分はあるんだが、「親の教育水準*1が低い白人の女の子の名前」なんてのにはマジでへんてこで面白い。
1位 Angel(11.38)
2位 Heaven(11.46)
3位 Misty(11.61)
これ、あだ名だよなってのが並んでいる。
たーだ、このランキング年々バラけてきて、それはそれで問題らしい。というのも伝統的な綴りじゃない名前が増えてるらしいのだ。つまり、まともにスペリングできない親が増加しているのである。
例えば花由来のjasmin(e)は

  • Jazmine
  • Jazmyne
  • jazzmin

など、あとブリタニーやブリトニーもいろんな風に綴られている。
確かに欧米のギブンネームってのは時代や地域で様々な読み、綴りを持ってはいる。例えばJohnヨハネ由来のhttp://www2u.biglobe.ne.jp/~simone/aya/pan/p_hj/john.htmはそれこそたくさんのバリエーションを持っていて

シェーン [DVD] FRT-094

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ある年代より上にはめちゃくちゃ知名度のあるシェーンもそのアイリッシュ・ゲール形だったり、前のいいとも青年隊の二人ジョンとイワンがどっちもこれだったりとか、というのはある。でも、それとこれとは話が違うような気がする。
これが日本の場合だったら間違った漢字で提出しても正しく訂正されちゃうのか、受付してくれないのかどっちなんだろう。
まあ、なんにせよ「漢字に限らず文字というものは昔から今、今から未来へと継承される時代を超えた約束事だ」なんてのは無知以外の何者でもない。だったら吉良上野介義央の義央は?
※ちなみに『ヤバい経済学』の著者の名は日本語表記は両方ともスティーヴンであるが、レヴィットはSteven、ダブナーはStephenである。しかし、二人の両親のどちらかの教育水準が低いと推測はできない。

*1:その名前を付けた母親の平均就学年数