何がマヌケかって

見てから二週間近くにもなって、それからこんなこと書いてから後も、だらだらと映画『【ワーナー公式】映画(ブルーレイ,DVD & 4K UHD/デジタル配信)|ゾディアック』のことを考えていること。
まあ福津市図書館に『ブリット』のVHSが置いてあったり、『猟奇島』のDVDがブックオフで250円だったりなんてことがあったというのも、僕のマヌケさに加担している。

オマージュとパクリと引用

いや、別にどれでもいいんだけど、allcinemaOLで『大統領の陰謀』の監督アラン・J・パクラの経歴

エール大学卒業後、ワーナー・ブラザースに入社しアニメ部門で働く。MGMの重役ドン・ハートマンの目にとまり、彼とともにパラマウント映画へ移る

を読んだら、『ゾディアック』がワーナーとパラマウントの共同製作ってことで多少の敬意を読み取れたりしないかなぁと思った。

マックイーンカッコ良過ぎ

↓左側のおっさんをマックィーンが演じるってのはどうかと。

この蝶ネクタイが大事な任務の休憩中にいきなりジャクリーン・ビセットをナンパなんてするか。
監督が僕が子供のとき二番目に燃えた『ナバロンの要塞』のピーター・イェーツなもんだから緊迫感あふれてるんで普通はそうは思わないんで、どっか僕が『ゾディアック』脳になってるからだろうけど、ブリットがけっこうやらかすヘマが気になってしかない。フィンチャー監督でマーク・ラファロ主演でリメイクしたらすげー味わいの違う映画になる、というかすっとこどっこいの連続になってしまうんだろうなぁ、と。
リメイク希望!・・・はしないけど。
そういえば一番燃えた映画『荒野の七人』のマックイーンとロバート・ヴォーンの共演!なんてことも忘れていた。

フェイ・レイのドレス破りのために

でもって今、『猟奇島』みてんだけど。これって『キング・コング』の監督の一人メリアン・C・クーパーが前年に制作したもので、監督はも一人のアーネスト・B・シューザック、脚色も同じくクリールマンなんだと今知る。
http://www.walkerplus.com/movie/kinejun/index.cgi?ctl=each&id=9609
The Most Dangerous Game (1932) - Full Cast & Crew - IMDb
なんだかタイトルだけ見て、難破した船が孤島に漂着なんてプロローグを見ると、ついうっかりそこにマタンゴ土方巽が・・・

マタンゴ [DVD]

マタンゴ [DVD]

http://www.walkerplus.com/movie/kinejun/index.cgi?ctl=each&id=22810
なんてことは全く思わない。
ちなみに原題の『The Most Dangerous Game』の“game”は"獲物"という意味なので『最も危険な遊戯 [DVD]』とは全然関係ないことも今知った。ちなみにUKタイトルはもろに『The Hounds of Zaroff』らしい。
当然最大の見所はフェイ・レイのドレスが汚れたり、破けたり、はだけたりしてるところに決まってて、それから普通はボブの台詞「人間には2種類いて、それは狩る側の人間と狩られる側の人間で、僕は狩る側だ」や「(獲物としての)虎にもチャンスはあった」なんてのが後半効いてくるなんてことになるほどとなったり、一人だけ舞台演技やってるザロフ伯爵のレスリー・バンクスが哂えるよねとか、物言わんイワンはやっぱりバカとか思うんだろうけど。やはりゾディアック脳になってる僕としては、そんなことより装備・人員といった戦力的に圧倒的に不利なボブがジャングルを活かしてザロフ側を破る(竹槍で串刺し!!)ってのが、ゾディアック事件当時のベトナム戦争への皮肉に見えて仕方なかったぞ。
少なくともこの当時のアメリカがロシア(ソ連)や中国がめちゃくちゃ脅威になったり、ベトナムに負けたりなんてことちーっとも考えてなかったことだけはよーく解った・・・のかな。
ついでにいうと悪人側の拳銃はやっぱりルガー(笑)。
それから『キング・コング』での格闘シーンはオブライエンのボクシングとレスリングの経歴がフレーム・アップされることが多いけど、シューザックの趣味も大いに関係してるんだと思った。
※ところでIMDBのLon Chaney Jr.(unconfirmed)ってなんなんだ?『マタンゴ』の天本さんみたいなもんか?