猫の目のようにめまぐるしい。

キサラギキャッツアイ・・・・

Who killed Mikky

キサラギ』観てきた。で、さ、数人の男が喪服=黒スーツ着て、一つの部屋であーだこーだっていえば、誰もが

を思い浮かべるはずで、なんていうとD級アイドルオタク映画といっしょにすんな!とかいう了見の狭いやつが出てきそうだが、だいたいQTがD級映画オタなんだからいいじゃん。まあ確かにマドンナと如月ミキでは貫目がだーいぶちがうんだろうが。そこは気にしない。
そんでもって『レザボア』は映画自体が「Who Shot Eddy?」ってなミステリーになってしまった(意図的なんだけど)のに対して、『キサラギ』の方は「誰がミキを殺したか」ってのが話の軸。
ただし、『レザボア』の方は黒スーツにした理由は「喪服だったらみんな持ってるだろう」ってな予算(衣装代)削減の苦肉の策なんだけど、『キサラギ』は劇団48BLUESのフィロソフィーからの発想なんでちょと違う。

48BLUESが何をやるにも衣装は黒スーツだったので、古沢が悩んで、やっぱ黒スーツを着なきゃいけないシチュエーションにしたいとの事で、いい加減な俺は、じゃあ葬式でヨロシク!って、言ったら、考えてきたのが、如月ミキの一周忌のオフ会。
http://blog.48blues.com/?eid=676726

まあ、そんなこんなで台詞は楽しめたし、ワンシチュエーション以外で監督が才能を小出しにしていたのもすごく良かった。
かなり気に入ってる。
今年見た日本の封切り作品では暫定一位*1

で、終わっても良いんだが

いや、脚本は良かったよ。たーだ、ね。よく比較されている

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と比べれば「間」がどっちつがずだったりてるような気がした。元舞台ってことの消化が足りないようなかんじ。劇伴が
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っぽいのもなんだかねー。
やっぱさぁ、どっかきになるのよ、「原案協力48BLUES」なんてクレジットとか、公式サイトのイントロダクションの



それはひとつの脚本から始まった。古沢良太が『ALWAYS三丁目の夕日』以前から書き進めていた脚本『キサラギ』。

みたいなチーチャな「ウソ」が。
「舞台は舞台、映画は映画」てこって、映画はこのメンバーで作りましたって堂々としてりゃ良かったんじゃないのかなぁ。
うーーーん、惜しいね。『レザボア』が

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のパクリじゃーーーん、と指摘されたとのとは違うんだからさぁ。

*1:というか何見たかよく覚えていない。あ、『叫』があったね、こっちが一位だ