墓場からわがままな手と泡の女神

墓場から呪いの手 - 男の魂に火をつけろ!
墓場からの手といえば、すぐに思い浮かぶのが

ステンレスフードキャリー 10cm 3段  EL-103・F

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じゃなくてなんだけど、キングの原作にないこの描写について『体内の蛇―フォークロアと大衆芸術』の著者ハロルド・シェクターは『グリム童話』の「わがままな子ども」にも墓場から手がにゅと出るシーンと似ていることについてこう書いている。

これほどの一致をいったいどうとらえればいいのだろうか。「わがままな子ども」は、いろいろな点から見て、グリム童話の中でほとんど取るに足らず、知られているとは言いがたい話の一つだ。これをデ・パーマが参考にしたとか、インスピレーションをこれから得たということはまず考えられない。
(略)
この夢の場面とこのメルヘンが共通の源から引き出されたものだということだ。
共通の源とは、心の「シンボルをつくり出す」ところで、すべての民の夢、神話の発生源であり、(エミリー・ディキッソンの言葉を借りれば)「意味の存在する」ところだ。

『キャリー』と伝統的な口承話の類似はデ・パルマと「名も知られぬストーリーテラー」にその共通の源から生じたものなんだと。


でもっておととい読んだ「愛欲を生じて吉祥天女の像に恋ひ」の話なんだけど。
今手元にある『新編日本古典文学全集 (10) 日本霊異記』の注にもこう書いてあって

本説話はアフロディテの石像と契ったキプロスの石工ピグマリオンの神話を想起させる。キプロス王がアフロディテの巫女と共寝することにより王権を得た祭祀をもとにした神話である。

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アフロディテも吉祥天の原型であるヒンドゥー教の女神ラクシュミーも泡の中から生まれたことを合わせて考えて、どっかに原型があるのかもしれないし、それぞれの物語を考えた人間におんなじ閃きが生じたのかもしれない、とかいう前に後世の芸術家に多くの着想を与えたピグマリオンとあの妄想優婆塞といっしょにしてはいけないのかもしれない。


当然僕は優婆塞にものすごーく親近感を覚える。

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