『監督・ばんざい!』に足りないもの

というか、逆にあり過ぎたんではという話。
寝る前にいくつかの本を所定の位置に戻そうとして、『退屈が大好き (九竜コミックス)』を手に取ったら、ショートエッセイ「退屈で大好きなモノゴト(1)」のページが開いてしまった。
そう、ここで岡崎京子をして「ワタクシは映画を観ていなかったらマンガとゆうモノを今かいていません」とまで言わしめた

星くず兄弟の伝説 [DVD]

星くず兄弟の伝説 [DVD]

このページを読んで、考えがかなり変わってしまったのだ。

このフィルムは"何もないという事"の快楽が満ち溢れています

パールも星くずも、インチキでニセモノっぽくてキラキラして大好きです

そう『星くず』に比べて『監督・ばんざい!』は「"何もないという事"の快楽」が足りないのでは、同じインチキでニセモノなんだけどね。
まあ、ここで手塚眞が『ブライアン・デ・パルマ―World is yours (映画秘宝COLLECTION (36))』の対談に登場していたりとか、近田春夫があのバンドに"ジューシーフルーツ"と命名したというので、アレを引っ張り出すのはあまりにも的外れなので止める。いやー北野監督の生真面目さは・・・とかも。うーーーん、やっぱりどっか「オペラ"座"の怪人」やね、いやいや。
多分昨日書いたこと殿の映画体験でいえば、ごっそり抜けてるのがこのあたりなのかな?時代的には『ペットントン』とか『どきんちょムネリンネムリン』も同時代。
でも、大丈夫だよ、マイフレンズ。

だいじょうぶマイフレンド [DVD]

だいじょうぶマイフレンド [DVD]

よりはインチキである自覚はあったから。