テロルの若者はララ

あるところで「うちは伯父さんがよど号のメンバーで一族全員筋金入りの左翼なんでたぶん共産党に入れるよ」というのを読んで、何でよど号関係者の「新」左翼が共産党に投票すんの?と思った。まあそういうこともあるのかも、と納得。
で、そんなときに今月の「映画秘宝」の「ハニ・アブ・アサド×足立正生」対談の足立監督の発言にちょっと驚く、というかへえとなる。

パレスチナ人の自爆攻撃に「自爆テロ」という言葉を使ったのは、私の知るかぎり、日本だけなのです。これはまったくもってジャーナリズムの過ちです。自決作戦というものが、『パラダイス・ナウ』の主題を通して、ブッシュの言う「見えないものへの戦争」が「見える」ようになるでしょう。見えれば、自爆攻撃がテロリズムではなく作戦であること―もちろん誰も「自決作戦」など望んでいませんが―もわかるようになります。

確かに「戦争」の中ではそれは「作戦」であって「テロ」とは言わない。爆弾三勇士(肉弾三勇士)や神風特攻隊をそう呼ばないように。ってのはなんとなく理解できるんだけど、(日本)赤軍って「テロ(ル)」を否定していたっけという疑問が起こった。
白色テロルには赤色テロルを!」みたいなスローガンを目にしたことがあるような気がする。この場合の赤=良い、白=悪いは赤=共産主義である前に、ロシア語の赤→火→暖かい→良い、白→氷雪→冷たい→悪いなんてな意味あるとか何とかってのもどっかで読んだような気が。
でもって、あの有名な「世界革命戦争宣言」にはテロルって言葉は使われていない。まあ、共産同赤軍派日本赤軍をいっしょくたにするのもどうかと思うが。
ちなみに『わが愛わが革命 (1974年)』に収録されてる「日本の同志、友人たち!」では「テロル」はこんな風に使われている。

パレスチナ革命に敵対する帝国主義者シオニストのテロルが、テルアビブ闘争後、PFLPの同志たちを殺害し、傷つけている。
我々は、帝国主義者に教えてやらなければならない。次は、お前たちの番だと。敵のテロルは、我々の隊伍を益々強化し、我々の革命を養っているだけだということを幾度も、武装闘争で答えてやる。

少なくともここでは「敵のテロル」に「武装闘争」で答えてやるとなってて、「敵のテロ」にこっちも「テロ」でではない。
あああこれだけじゃなんともいえないなぁ。
頭もお腹も下痢おこしたからひとまず終わり