パンフであれこれ
右の画像は『エクステ』のパンフ。
狙いすぎな作りはともかくニオイがひどい。
でもって近頃買ったパンフのあれこれ。パンフって今どこいっても安いのが嬉しい。で、何より現在評価が決まった作品の公開当時の位置づけが判るのが楽しい。
例えば『エイリアン』や『マッドマックス』などでは、シガニーやメルギブの扱いが今では考えられないくらいちっちゃい。『エイリアン』に至っては主役扱いでもないし。ちなみ『マッドマックス』には永井豪画伯のイラスト&文が載ってるんだが、豪ちゃんテイスト爆裂ってワケではなく、作品におもねった感じがするのが惜しい気も。
あと『デアボリカ』の《サーカムサウンド》は有名だけど、ロックオペラ『TOMMY』の"QSクィンタフォニック・サウンド"は今回初めて知った。開発したのが山水電気(SANSUI)ってのも時代だなぁ。ちなみにサーカムサウンドとは「超低周波から超高周波まで周波数帯域が広範囲の「ディスクリート・四チャンネルレコードシステム・CD4」を開発したもの」らしい。THXやSDDSみたいなもんではないことは確かだな。
さてさて、今回手にいれたパンフで一番笑ったのは『落陽』。
映画 落陽 - allcinemaのユーザー評価二人で合計2点、
作品の詳細は
- 作者: 映画秘宝編集部
- 出版社/メーカー: 洋泉社
- 発売日: 2001/08/01
- メディア: 単行本
- 購入: 7人 クリック: 20回
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最高にケッ作なのはこの作品の責任者"総合プロデューサー"藤浦敦の巻頭言。もう温泉に浸かったサル状態の文が続く、続く。最初に自分が思いついた企画だってことの自慢に始まって7年間の苦労を語った後に墓穴掘りが始まる。
問題は監督選考でした。私自身がメガホンを取りたかったのですが、これほどの大作ではプロデュースに徹しなければなりません。何人かの監督に当たりましたが、帯に短かし(ママ)、タスキに長しで、結局、私がそう監修することを条件に、映画界に毒されてない伴野氏にお願いしました。
どう考えて超短い選択だったと思うんだけど(笑)、スタッフ表みると監督補が二人もいるし!戸田奈津子の字幕以上の無駄というか無謀だよな。
演出は素人でしたが、ベテランカメラマン山崎善弘カメラマンや監督助手諸君のサポートもあって、うまくまとめてくれました。
「ベテランカメラマン山崎善弘カメラマン」って。あと「演出は素人」は普通「初めての演出ながら」と書くもんじゃないの。この時点でまともな人は既に疲労困憊で何も言い出す気力がなかったんだろうなぁ。
で、〆の
50億円という製作費が壮大な無駄使いに終わるか、それとも日本映画界始まって以来の快挙となるか、それは御覧になった観客の皆さんのご判断にお任せします。
ってのが、もう自信満々で「50〜無駄使い」を謙遜のつもりで書いたのが凄ーおかしい。
この映画の0号試写ってどんな雰囲気だったんだろう。湯気出してるこの親父たち数人と眩暈起こしてる多くの人人との間にものすごい大きな見えない壁が聳え立ってたことは想像できるけど。
まあ金額的には『ファイナル・ファンタジー』に比べりゃ、ねえともいえるが会社いっこつぶしてんだもんね。