読むのやめよっかなぁ。

サウスポー・キラー (宝島社文庫)

サウスポー・キラー (宝島社文庫)

の単行本を図書館から借りてきた。で、最初の30ページくらいで挫折しそう。
もうしょっぱなからけつまづいてしまって、なんかもうダメダメの連続。
で、そのしょっぱなというのが

また、ストレイトのサインだ。

なんだけど、なんやそのストレイトてのは、である。これって一時期話題になった(笑いものになった)平野啓一郎テレヴィほどは変だとは思わないけど、ストレートをこう表記する意味が分からない。そんでもってその後の「ホームプレート」「ローテーション」「スペース」は「−」で、「ストレイト」「トレイニング」は「イ」と表してるのが妙に気になってしようがない。
アメリカ帰りの主人公に合わせて「ストレイト」と表記したんだったら、それはそれで謎。だって、アメリカで「ストレイト(ストレート)」なる呼称は一般的ではないんだもん。

こんなに違う日米野球用語小事典

こんなに違う日米野球用語小事典

英語的にしたいならファストボールfastballだよね。
次に「日本一の人気球団」の名称も納得いかない。なんで日本人に馴染みの薄い鳥の名前なのかがまずわからないし、モデルのジャイアンツが「巨人」と漢字表記されることが多いことを全く考慮にいれてないとしか思えない。「東京椋鳥軍」ってメチャ弱そう。
年度別成績 | NPB.jp 日本野球機構
ちなみに「東京ジャイアンツ」の名称でアメリカ遠征を行った際に「オリオールズ」というチームは存在しないのである。NYヤンキースの前身としてのボルティモアオリオールズ(現在のチームとは無関係)てのがあるにはあるが、
http://www.major.jp/history/1935.html
その名称にこれから憧れや「職業野球」を背負って立とうとするチームの意気込みが込められているとは到底思えない。さらに、相手チーム名のシーホークスNFLでブレイザースがNBAのチームだったりして何だかテキトーに付けられている気がしてならない。
名前といえば、左投手に沢村という名前を付けること時点でもう僕にはダメなんだけどね。まあそれは変なドグマかもしれないんで。
アストロ球団メモリアル

アストロ球団メモリアル

で、その沢村の起用法もなんか納得行かん。いくら長嶋監督の投手起用がデタラメだと云っても、シーズン終盤の優勝争いしている時ではないのに、3日前に先発したローテーション投手に2点のビハインドがある場面で、しかも右打者にぶつけるか?
もう、その後の化石みたいな投手コーチのシーンは21世紀の小説読んでるとは思えん。確かに桑田がライアンの「ピッチャーズバイブル」を参考にビルドアップした際に、おじいちゃんどもからの反発はあったけどね。
21世紀の〜といえば、いまどき巨人が日本一の人気チームであるってなのも笑っちゃったよ。この本が発売された2005年2月の時点でさえその座を阪神タイガースに明け渡したのは確かだろうって。
ついでいうとジャイアンツってデイゲームやってたっけ。
で、今回いっちゃん腹たったのが旧態依然のパ・リーグ蔑視。
もうパーティの場面の描写では怒りを通り越して爆笑した。
この人元西武ライオンズ松井稼頭央奥さん菊池美緒で、千葉マリーンズのサブローの奥さん中嶋美智代で、ついでにいうと*1福岡ホークスの左のエース和田毅仲根かすみだってこと知らんのかなぁ。もっといえば"その手のオンナ"の強かさがわかってないよねぇ。マスメディアの押し付けるような基準で男選ばないって。

これ以上読まなくていいですよね。

*1:これが発表された時点では交際発覚してないんで