ギリアムしてやったり

ローズ・イン・タイドランド』(邦題『濡れ濡れなとこにひらひら』)を見てきたですよ。*1
いい映画でした。途中霊界ラジオが出てきた辺り、話のテーマがドジソンがエジソンにずれて行きそーでしたが、まあスケベ爺ぃとボケ老人の違いなんで多めに見ようかな、と思ってたらすぐにそのことはどうでもよくなってたんでやれやれです。
とにかくローズちゃんはホントにいい娘でした。お父さんのオクスリの面倒をみております。単にオクスリを与えるだけでなく、効き目まで心を配る孝行ぶり。お母さんの足のマッサージも丹念にします。それも無償でです。ホントは欲しいチョコバーさえグッと我慢します。拾った金を警察に届けず、チョコを買ってしまうチャーリーとは心構えが違います。
だからなんでしょう。僕らの後ろには小学校低学年くらいの娘さんを挟んだ両親という、テリー・ギリアムを「童話映像作家」だと思い込んだ三人組が静かにスクリーンを見つめてました。*2
しめしめ。
いやー娘さんの質問にあの父親どう説明したんでしょうね。
例えば
「お父さん、メタドンはダメでヘロインはOKてどういう意味?」
「赤くて充血してるものに、触って、キスして、その後あの二人何してたの。で、なんであれで食べ物タダになるのー」…などなど。
それにしても、画面だけ見てるとローバジェットっぽいだけど、最後のクレジットのスタッフ数みるとそれなりの予算使ってそうなんだよね。
ホント懲りない人だなぁ、ギリアム。