中島哲也のネッコ

今回の『松子』(貞子見てー)が福岡を題材にしていたんで、ちょっと考えてみようと思った。えーっと何かっていうと、監督の1959年・福岡県生まれってのがあの映画にどれだけ影響を与えてるかってなことなんだけど。
でも、どうもそうでもなさそう。
これが1957年生まれの石井聰亙だと分かりやすい。いわゆる初期のモッズ・ロッカーズルースターズ*1等の「めんたいロック」との共闘もそうだし、『高校大パニック』やサイバーパンキッシュ博多っ子純情な『水のない八月』なんかはあの高校でしか撮れない映画だと思う。

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が、中島哲也にはその手の大きい影は見えない。
音楽に関しては、フォークはもう終わってたろうし、それからこれは勝手な推測なんだけど、「L−motion」的なもんより「KBCポピュラー10」や「RKB歌謡曲BEST50」などの土着性の少ないもんを好んでいたんではないかな。だからこそあんな音楽の使い方が出来るんだろうから。
昨日ちょっと触れた野球のことに関しても、おそらく「ライオンズ」には思いいれはないから、「国民的関心事」として長島茂雄の引退を引用してるに過ぎないもんね。
筑後川だって「原風景」っていうわけでもなさそうだしなぁ。


うーん。一旦中止。

*1:まああの時期の彼らの勢いってのも大きいが