内容偽装･名義貸し

新語死語流行語―こんな言葉を生きてきた (集英社新書)

ひどいね、これ。
「マドンナ旋風」なんて項目で歌手のマドンナのことがだらだら書いてあるのみておいおいであった。[マドンナ旋風]でピックアップすべきは'89の参議院選挙におけるマドンナ候補(マドンナ議員)だと思うのだが。
しかし、まあ『昭和流行語辞典 (三一新書 989)』のころならいざ知らず、今やネットでちょっと調べれば(のび太くんじゃなければ)いろんなことは調べがつくのに。
オウムの項目なんか目も当てられないよ。

95年は「阪神淡路大震災とオウム真理教事件の年」として、長く日本人の記憶に刻み込まれるだろう。

なんてカッコいいこと書いてあるけど、ほんの表面をナゾッたような文が並んでるんじゃね。
でもって、あとがきの

本書の構成について―各年の「新語死語流行語」は、それぞれ『イミダス』*1掲載分から、イミダス編集部によって再構成されたものです。89年版〜96年版は(略)名倉和彦氏が執筆、97年版〜99年版は(略)汛海氏が執筆、2000年版からは(略)(有)トビアスの協力のもと、イミダス編集部が構成したものです。
各年の出来事と下段のコラムは、大塚が執筆しました。

って現物を手に取れば[注解　大塚明子]ってなってるから了解できるんだけど、ネットなんかで見た場合なんかこの大塚がやたらめだちゃしねーか。だったら中身にも責任取れよ。
ま、[新人類]なんて言葉で

なぜなにキーワード図鑑 (新潮文庫)

を引っ張ってこない人だから、僕と別世界に生きてきたと思うしかないか。

*1:い乱すって変換された