社会派ねー♡

修羅雪姫 怨み恋歌 [DVD]

修羅雪姫 怨み恋歌 [DVD]

いやーとにかく梶芽衣子が美しい。でもって殺陣が前作よりダウングレードしているのも、ご愛嬌。ま、怪我してる設定だしね。
この梶芽衣子再評価の流れでのDVD化。のオーレン・イシイの人物造形が「修羅雪姫」だってことは最早常識の範囲でしょう。ついでに名前は志穂美悦子(@「影の軍団」)+石井監督(複数)ってのも。
だったら何故梶さまインタビューの聞き手があんなアホ女なんだろうね。まあ
東映ピンキー・バイオレンス浪漫アルバム

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Hotwax 日本の映画とロックと歌謡曲 vol.2

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な人間に触らせるのは東宝的に××ってことなんだろうね。
たーださ、よくこの映画を評する際に語られる"社会派"云々に関してはどうなんだろうね、という感じ。深く考えたり取材したっていうより、雰囲気の「反権力」というこってしょ。
だいたい、徳永乱水ってネーミングが?幸徳秋水と徳永直で乱は「美は乱調にあり」のパッチワーク。あの眼鏡は大杉だしね。それから病気療養で刑に逃れたっていうのは変。秋水の療養に伴った巡行が「共同謀議」でっち上げのいい餌になったという事実があり、大杉栄荒畑寒村なんかが拘束・投獄されてたから難を逃れたといったピシャリの理由があんのだからね。
それに確かにあれが「暗黒裁判」であることは事実だけど、当時より国際的な非難を受けていた事実があるのに、それをシカトしていかにも当時の権力が好き勝手のやり放題だったという印象を与えてるのは如何なもんかと思う。まあ交番爆破ってのは赤軍派(連合赤軍)なんかがあったから、当時は今よりずーっとリアリティがあったんんだろうけどね。


ふー。でもね。あの女の取り合いってのはいいね。あの辺り(多分今も)の人たちって自由を思いっきり恋愛に適応するから、スキャンダルだらけだもんね。
吉行和子の役ってのはその辺りの女性何人かを足して引いてした感じが良く出てるよ。
まあとにかく社会派云々を除いてスタイリッシュさを堪能した方がいいとおもうな。