使命感びしびし

とにかくリアルなグロ描写というのにスピルバーグは使命感を感じているに違いない。まさに「スティーブンがやらねば誰がやる」なんだろうね。
しかし日曜日だってーのに、バカップル0(僕と相方除く)なトリアス久山のTOHO12番スクリーン(THX)『ミュンヘン』。
有名な「この映画どっちが善いもんで、どっちが悪もん」ではぜーったい解んない映画であった。でもってこの映画両陣営からの抗議があったらしい。まあ両方から認められることなど考えづらいから、それならいっそ両方から文句つけられるってのはある程度のフェアさを持ってるのだと思う。
それで思い出したのが立花隆

中核VS革マル(上) (講談社文庫)

中核VS革マル(上) (講談社文庫)

このリポートも当初両方からクレームがあったらしい。本人のそれがフェアなリポートである証拠って書いてたし。まあ、この本もセクト内ゲバの暗部がどうたらこうたらよりも、機関紙のゲバルト実況中継のグロさが受けたんだよね。オームの時にのこのこ出てきた立花に「『中核VS革マル』の時のような取材力がない」なんていたるところでツッコミが入ってたけど。あれからもう10年も経つんだねー(しみじみ)。
どうでもいいけど、この映画を30年前の「ミュンヘン事件」を知るためだけの映画だと評して誉めてる人たち、スクリーンに映ったNYのアレが見てなかったのかな。
※どーでもいいけど「サウンド」が売りのはずだった『サイレン』なんだけど、お膝元のTOHOの小屋でも「THX」割り振ってもらってないじゃん(全部がTHXな六本木除く)。