早くも今年№1か!

昨年も『カンフーハッスル』『パッチギ』と念頭にフェイバリットが来ちゃって、そのあとが段々テンションが下がっていったような気がする。(←まあ相変わらずウソばっかしである)
でもって見て来たのは『東京ゾンビ』
いきなりのスパーリングからラストの「ゾンビは走らない」まで徹頭徹尾ゾンビと柔術への愛に貫かれた一本(まさにIPPON)であった。
ただ佐藤監督がロメロとともにリスペクトを捧げたあろう鈴木則文(トラックに桃太郎のグラフィティ、それと一番星ってな台詞)との資質の違いを感じた。鈴木先生の何でもありが実に「プロレス的」であるのに対し、やはりこの映画はどこまでも「バリ・トュード」なのである。例えば『コータローまかり通る』等でのJACによる大見得切ったアクションに比べて、主演の哀川翔浅野忠信の二人の動きはあまりにストイック。しかし、そのストイックさは『マッハ!!!』な「××使いません」とも違っっていて、やはりコンデコマこと前田光世を生んだ国でしか出来ない格闘アクションなのである*1。ゆえに地下格シーンの緊迫感ではジェット・リーの『ダニー・ザ・ドッグ』よりはるかに緊迫感に満ち溢れている(かもしれない)*2
でもって全編通してどっか『下妻物語』のテイストが感じられるのも嬉しい(松岡日菜ちゃんと福田麻由子ちゃんなら麻由子ちゃんだけど)。これは僕にとってマイナスにならない。さらに『下妻』が好きになっただけだ。とにかく佐藤佐吉監督、面白い映画をありがとう!!
P.S.「ロメロスペシャル」ってなギャグが出てこないってのもこの作品がプロレスから遠い作品である証拠でもある。。
まあ「なんじゃこりゃ」に怒らないのかって云われるとちょっと微妙。

ユカリンは栗山千明への復讐だ

カナリア*3で援交小学生を演じた谷村美月の『東京ゾンビ』での役名ユカリンは世界最強・最麗のエンコーオヤジキラー「GOGO‐YUBARI」から取られているに違いない。ついでにいうと『下弦の月』での栗山千明の役目は望月美月である。
今回ユカリンがオヤジ(援交目的ではないが)に逆襲されるのも、ゾンビにナイフでブスリの後に返り討ちにあうのも、おそらく『キル・ビル』の現場(青葉屋)でなんかあったのであろう佐藤佐吉(チャーリー・ブラウン、一説には裸の大将)のルサンチマンの現れなんである。
ゆえにブルース・リー始祖の死*4に対して大山倍達総裁が
「彼が極真空手を真剣に学んでいればと悔やまれる』
ともらした*5のと同様な、もしあのリーマンが「真剣に柔術を学んでいたら」と言う気持ちの表明なのである。
しかし、その復讐において佐藤佐吉はあきらかに寸止めしてしてる。僕にとってはそのことがとても悔やまれて仕方がない。
谷口美月のパンツもっとしっかり見せろよ!

今後の予定

ふかきょん『天使』を観にいった日におそらく『奇妙なサーカス』の前売りを買うと思う。
お目当ては高橋真唯ではなく、桑名里瑛たん。

*1:昨今の格闘技ブームで僕らの柔術認知度が高まったと言うのもある

*2:ただしこれは総合格闘技にたして武藤敬司の「俺あんなんを面白いと思えんのよ」と言う感想があるように。見る人を選ぶことは確かである。

*3:何度もいうが「1999年7の月」以後の話にしてしまった、この映画を誉めてる30歳以上のヤツはバカ。参考『トンデモ ノストラダムス本の世界』経由宮崎哲也「すべては『ノストラダムスの大予言』から始まった」

*4:始祖の数多くある死因伝説の一つ「拳法家に殺された」

*5:『空手戦争』参照