今日の当たり

本への情熱は失せているはずだ。必死に何か探してる本なんかない。ネットも含めて古本屋めぐりなんかしてない。
なのにBO博多駅前店はなぜだか僕の見方だ。
この前は試写会が当たったからとふらっと入ったら、『姑獲鳥の夏』の新書版が105円コーナーにポツンと一冊。そういえば500円で並んでた3冊。今日見ると売れてた。ははは。
姑獲鳥の夏 (講談社ノベルス)
それから一ヶ月前に超極私的西郷隆盛ブームが2週間ぐらいあった。その時はその時で

西郷隆盛―西南戦争への道 (岩波新書)

西郷隆盛―西南戦争への道 (岩波新書)

なんてのが105円。実は猪飼のおっさん先生には"優"を頂いたことがあるので、本来なら発売当時に定価で買っておくべきなのだと思うが、あのころは西郷なんてもんにこれっぽっちも興味なんかなかったもんで。
で、今日の当たり。
私がアナウンサー (文春文庫)

私がアナウンサー (文春文庫)

なんでこんなタイムリーな本、みんなスルーするかなー。105円ワゴンの一番目立つとこになんのに。
あとなんとなく何かに導かれるように手に取ったら、目次にピン!
なんとこれの前の持ち主、『徳川家康山岡荘八・・・182ってとこだけ黄色の蛍光ペンでマーク入れてやんの。
何ゆえいっこだけ?で何ゆえ『徳川家康』?
何かのヒョウシで「時代小説」にチャレンジしようと思ってこのムックを購入。そうか、やっぱり「いま、時代小説がおもしろい」のかーと少しだけ嬉しくなる。ひとまず、山岡荘八をチェック。試しに一巻だけでも買ってみる。
「やっぱダメだ!俺には時代小説は向かない」
すぐに挫折。ムックも売却・・・なんてドラマがあったりするんだろうな。200円でこんな気分を味あわせてもらえるなんて。ありがとう。
しかーし、今日の大当たりはこんなもんではない。
『探偵事務所23』大薮春彦 東京文藝社 '74 初版105円

田島英雄は、民間人でありながら、公安委員会から拳銃の所持許可をおろされた、限られた小数の一人である。

なんて出だしを帰りの電車で読んで、正直腰が抜けそうになった。初手からこうである。もう野暮なつっこみ断固拒否。そんな無粋なヤツは読むな!!!!である。
謹んで読ませて戴きます。