杉本彩SHOW

で、めずらしく最後のロールをすっ飛ばしてシネリーブルを出て、地下鉄で中洲川端へ。
花と蛇2 パリ/静子』試写会・杉本彩舞台挨拶付き!
なんでもいいが、中州大洋劇場。外に列を作らせるのって雨だったらどうすんだ。何人かワケ分らず並んでいるヤツもいたみたいだし…
あらまあ、いつもの試写会と違っておじさん・おじいちゃん―それもスーツ姿が多いこと。まあ、おばちゃんはどの試写会だって(親子招待は除く)いるんでおいとくとして、けっこう若い女性が目立つ(いやいろんな意味で)。
朝から何にも食べてなかったんでセブンでパンとコーラを買いに行ってその列に並んだまま食べる。
でもって中に入って展示に驚く。『荒野の七人』の初公開時のポスターのレプリカが!!!
おー、主演ユル・ブリンナー(当たり前のようだが、出回ってるリバイバル時のフライヤー・パンフともにS・マックイーンが主役扱いで、ブリンナーはトメ)で、マックイーンのマの字も、ブロンソンのブの、コバーンのコの時も、ボーンのボの字もない。でも、ブッフホルツの名前があったりして。話では聞いていたんだが、「ドイツのジミー・ディーン」として期待されてたのね、この人。まあ三船未佳のお父さん(ぼこっ!書いてて知り合いの映画ファン全員の蹴りが入った)の役柄だし。
まあそんなこんなで今日の収穫はあのポスターを見たこと。
で、杉本彩様、お綺麗でした。話長すぎるけど。彩の話に出てきた女の映画ライターとかいうのの感想ってのが処置なし。「思いっきり興奮した後、思いっきり感動しました」って、モノ書きならもう少し気の効いたこと言えんか。あ、こんなバカの方が仕事があるもんね。
映画はというと、最初ちょっとだけロマンポルノな文芸エロスの香りがした後『セーヌ川にささぐ』というか『窓からパリが見える』ってなアートなエロス映画の振りして、途中から杉本彩の怒涛の「私を見て」だけになったという感じ。
まあ、会社としちゃ杉本彩の裸出てりゃヒット間違いなしでOKだろうし、監督は監督で「石井隆の画」が見せれたからそれで満足だろうしね。
ただ、初めエラい大風呂敷だったブラックマーケットの「オークション」がまるで「オークションされる女」並みのチャチさになったのには大笑い。さすが東映、戦隊モノの「世界征服計画」的なスケールダウンじゃん。あ、クインベリルかぁ苦笑)。それはさておき贋作云々って「誰を」書いたかより、「誰が」書いたかの方が重要なんじゃ…まあそんなこたぁ誰も気にしちゃいないだろうが。
あと『北の零年』にも「北の」という部分が全く描かれてないという批判があったが、今回も「パリ」である必然性は全くない。これもさすが東映
しかし、『肌の隙間』ではなんだかなーと思っていた、不二子がメチャクチャ可愛い。陰毛見せまくりだし。でもって改めて瀬々敬久の演出力には感服。石井隆ってやっぱり「画作り」意外にあんまり興味がないのね、ということも改めて確認する。
とにもかくにも僕の考えるSM*1はこの映画の中にはほとんどなかった。

*1:スカトロジーはあまり好きじゃありません