ローレライ見ました。

揃いも揃ってみんな溜まってないのね。あんな露出度の高い服着た女がいきなり現れて、何にも起こんないって…なんてことをいったらドラマが生まれないので言わない。
アメリカ軍がマヌケで弱いじゃん。そんな国に負けたんは何故?…とか言わない。アメリカ軍がマヌケであることはあながち間違いではないしさあ。だってあそこで潜水艦が沈んじゃったら映画になんないじゃん。
それから、あの時期の日本にあんな作戦遂行能力なんて…あったんだよ、多分。
完璧に絶縁されたコードとハーネスには笑ったけど。ドイツの工業力はすさまじいってこって良いや。あと皿がやたらコギレイだったのも見てなかったことにしていい。
そう、これはこれでいいんだと思う。
原作者は何かメッセージを伝えたかったんだろうが、まあそんなことより潜水艦がとにかく進んでいくことを描写の軸に選んだ、製作者たちは正解だと思う。
もう少しうりゃーというというところがあれば個人的には嬉しかったのだが、そんなことしたら客を狭めるだけなんだろう。
うちの相方が「あーあ『シルミド』の方が数倍男泣きできる」なんて言ってるが、彼女だって僕といっしょに映画を見るようになる前なら『シルミド』より『ローレライ』を選ぶと思う。
原作者の意図がどこにあろうと家族やカップル、友達で見に行って困惑しない映画作りをしたフジテレビ、というより亀山千広の勝ちである。例によってネット上で「大人向けじゃない」とかボケたことを言ってるやつがいるが、そんなもん初めっから大人*1向けに作ってないんだもん。「WWEは真の格闘技じゃない」*2なんて言っても意味無いでしょ。
が、しかし近藤エマちゃんが前期から騒ぎの"五輪"になるのは絶対に納得いかん。
あと、しっつこくて、うざい『交渉人なんちゃら』。二日間で何回も見て正直うんざり。國村隼寺島進出しときゃ、映画になると思ってんのか、こら。まあ『時計じかけの摩天楼』の方が100億倍面白いことだけは確かだろうけど。

*1:何が大人なんかよく解らんが

*2:以前は「馬場にシューティングしてないじゃん」が的外れな言動の第1位であったなあ。