3社の給与比べてどうする!

"町田徹"4月2日付朝日新聞B2面「ビジネス読み解く」
僕はホリエモンが正しいとは思わない。両陣営がお互いを「正しい」と考えてるだろうし、ことは「善悪」の問題ではないと思ってる。
ただ、ジジイたちのホリエモンバッシングは非常にみっともないと思う。

フジ1529万円、ニッポン放送1164万円に対して、ライブドアはわずか501万円―。会社四季報によると、3社の平均給与の差は歴然だ。人件費を圧縮して収益を拡大、大株主として配当で吸い上げるシナリオは実現可能である。取得した株式の高値転売も可能である。

この収益、年齢構成、勤続年数等が全く違う2項を比較するのはフェアではない。でもって意味の無い数字を使って、勝手に「人件費圧縮」を想定するのは無理がある。確かに大幅な人件費の削減を予想して「何か言った気になりたい」気持ちは解らんでもないが、立ったらその予想の理由をしっかりと提示するべきである。まさかホリエモンが役に立つ人間までも全てウェイブしてしまうとでも思ってるのか。
この文章はこう終わっている。

堀江氏は案外、放送とITの融合ではなく、財務系の泥臭い戦略を胸の奥に閉まっているのかもしれない。

この人、単にこれを書きたいばっかりに上記の数字を持ってきたのだ、トホホ。
あんたが疑ったりするのは自由だが、卑しくもジャーナリストを自称するならもう少しましな証拠を示したらどうなのだ。例えば、ライブドアは昨年から多くのM&Aをやってきており、その際に具体的にどのような無茶な「人件費圧縮」とかを示したてくれたら納得してもいい。
この国のジャーナリズムってこの程度のもんなんだね。
タイトルは「読めぬ堀江流の戦略」
確かにホリエモンに不透明なところがあるのは事実だが、「読めない」のは何もライブドア側の責任ではないと思うぞ。