ブックス・エソテリカ

ブックス・エソテリカシリーズの『ISBN:4056004714』とか『チベット仏教
本』、『ヒンドュー教の本』なんかはわかった気になれる本の体裁をとっている。が、参考文献が豊富に示されているので、ちょっと賢い人間なら「なーんだ、わかった気になるにはこんなに沢山の本読まなければいけないんだ」ということが判る仕組みになっている。
だから、せめてこれをちゃんと読んでさえいればオウムみたいなあんなマヌケな教団は強大に*1はなってないし、『カナリヤ』なんて莫迦で不毛でシリアスぶりっ子な「自分探し」もしくは「トラウマ探し」映画は作られてないはずである。
『スタジオ・ヴォイス エヴァンゲリオン特集号』でも金に余裕があるなら全部買え!なんて薦めてあったが、まず「知る」ことの取っ掛かりには非常に良いシリーズだと思う。
ただ、数年前から刊行の遅れが酷いちゃ酷いのが気になって入るのだが…

*1:オウムをバカっと一笑に付すことは簡単だ。しかし、あんなバカの集団が「サリン事件」なんて大そうな事を起こしたことを僕らは深く受け止めるべきである。