「初音」は「初寝」?

僕にとって杉浦日向子はどっちかというと「文章」の人だったので、いままで彼女のマンガは文庫で良いやとおもってたんだけど、ちょっと前からマンガにはある程度のサイズを必要とするものがある(例えば大島弓子など)って思い出してから、杉浦日向子のマンガもそうじゃないかと考え直し、ぽつぽつと単行本を集めている。
んで、つい最近手に入れたうちの一冊が

二つ枕

二つ枕

もうこれは文庫サイズとの違いが明らか(もっと大きくても良いほど)で、読みながらうっとりしてしまった。
それはそうと、この『二つ枕』は『ガロ』の短期連載を単行本化したもので、巻末に掲載号が載っていて、

(初音)―1981年9月号
(麻衣)―1981年11月号
(萩里)―1981年8月号
(雪野)―1981年10月号

掲載順と収録順が変えてある。
堅物のDTと遊女の会話が実にしっとりと美しい「初音」は、お話としても本のトップを飾るにふさわしい内容なんだけど、やっぱりタイトルも本の最初に載ってるのが似合ってるように感じてしまった。
そんなこんなで、これが載ってる「ガロ」が欲しくなった僕であった。