桜井亜美がよーわからん
ぼちぼち読み始めようと思った『いとしさの王国へ―文学的少女漫画読本 (MARBLE BOOKS)』。やっぱりというか岡崎京子が気になったんで桜井亜美「岡崎京子、少女の解体」から。
うーん、なんでこの人って「アタマイイ」というか「知的」って思われるのを微妙に避けてるんだろうという印象。でも「バカ」って云われるのはすげーイヤ!みたいな感じもする。明らかに準備をしてこれに望んでるんだけど、書き言葉にすることで知性が出張るのは避けるってな風で。
「宝島」とか「スタジオヴォイス」的な80年代カルチャーってどっか「高偏差値」的で、現代の「ケータイ小説」に代表されるそれって「低偏差値」っぽいと思うんだけど、彼女って自分の立ち位置がおそらくその"はざま"だってことを自覚してんだろうなぁ。
まああんな短い文章だけであーだこーだ考えるのもあれなんで
- 作者: 桜井亜美
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 1997/04/01
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頭の部分はなんだかvia.岡崎の「半身」ってな趣なんだけど、話が進むにつれて80年代サブカルの臭いぷんぷんやんか。上記の二つ以外でいえば、ペヨトル工房や国書刊行会の臭いもするし。主人公のアミが「若くして死んだ中国の俳優」に似ている男に対して「考えるな、感じれ」とか訴えるのは編集者の入れ知恵のような気もするが、タイトルだってミスチル→エルビス・コステロって経路での「80年代のサリンジャー」って言われてたマキナニーの
- 作者: ジェイマキナニー,Jay McInerney,宮本美智子
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ところが、である。続いて手に取った
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てこってここで一旦置いといて
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