「学術」にビビリ出したのはいつなんだろ?

もともと自発性とか個人の世界観を基盤として参戦した義勇兵と、官僚主義権威主義、さらにはスパイ恐怖症にこりかたまった国際旅団幹部や共産党の幹部とのあいだに越えがたい溝ができた
(208頁)

ってな箇所に大きく溜息をつき、日本人ヴォランティア、闘うコックジャック白井に涙した。ちょこっとスペイン市民戦争に興味が湧いたんで、図書館に行ったら、同じ著者の

スペイン国際旅団の青春―スペイン内戦の真実 (Fukutake Books)

スペイン国際旅団の青春―スペイン内戦の真実 (Fukutake Books)

があったんでわざわざ書庫からだしてもらったら、文庫の底本だった。お手間取らして申し訳なかったです。
それにしても、文庫化の際にこんな味もそっけもないタイトルにしたんだろう、と思って他の講談社学術文庫を確かめてみようと本棚にいったら10冊も持ってなかった。だから、どんな傾向があるのかさっぱりわかんない。


そんでもって、なして僕は学術文庫を敬遠してんだろう、なんて考える。まあこの1年は「映画ジャケ文庫」とマンガしか探してなかったからだけど、その前はどーなんだろうと振り返る。
まあよー覚えとらんけど、本屋でいつのまにか青い背表紙のあたりをよく見てなかったような気がする。