鷲尾いさ子という不思議

今週のTNCの午後2−4時*1は火サス「新・女検事霞夕子」シリーズの連続放映であった。
ただでさえこのシリーズ鷲尾いさ子演じる霞検事の顔のドアップが多いのに、斉藤光正(『戦国自衛隊』『伊賀忍法帖』)演出の「#7俯く女」は異常なほど鷲尾いさ子の顔を映しておった。例えばカフェで被害者の知人の女性に話を聞くシーンなんて、客観・切り替えしの後にその女性の証言を聞いてるいさ子の顔をただただ映すなどという、ヴェンダースやバートンでもやんないようなカット。確かにお美しくて、正直みとれてしまったんだけど、それってサスペンスに必要か?
女検事霞夕子(7)俯く女 - ドラマ詳細データ - ◇テレビドラマデータベース◇


ひとまず鷲尾いさ子が美人であることに異論はないだろう。大河ドラマ信長 KING OF ZIPANGU』でのお市の方という、製作者・年配の方々も納得する美人も演じているんだし。
お市の方 - Wikipedia
※ちなみに『幻の湖』で「お市の方」は関根恵子である。それにしても伊藤智恵理*2→加納みゆきなんてキャスティングをかました『織田信長』ってどんなん?と辿ってみると監督中島貞夫、脚本高田宏治なんて豪華な布陣でびびった。それから黒崎輝の秀吉って…。秀吉っていえば『信長KOJ』の時は仲村トオルだった。どっちにしてもでか過ぎ。


てこって、その鷲尾いさ子に関して不思議に思うことがあって、それは篠山紀信撮影のシリーズ激写文庫の中の一冊

である。
というのも、鉄骨飲料のCM('89-91 サントリー 鉄骨飲料@YouTube)での「大ブレーク」の前とはいえ、激写文庫のラインナップを眺めるとピンで行けそうな気がするんけど、なぜだかにっかつの主演作品が一段落ついてた山本奈津子*3とのカップリング。分量もきっちり半々(正確にいうと60頁と61頁で1頁少ない)。

(前1/3がいさ子の夏、中1/3が奈津子の冬、残りが鴻上尚史の解説と「GOROカバーガール年譜」。ちなみに下に敷いてるのは『激写文庫17 メガロポリス・トーキョー』)
ここで、ビーチクだしてないからじゃね、という正論を吐く人がいるかもしれん。確かにこの文庫でのいさ子はセミどまりである。が、それはそれで謎があって、同じ年に公開された大林宣彦監督作品
野ゆき山ゆき海辺ゆき DVD SPECIAL EDITION

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ではちゃんとおっぱい出しておるのである
※『女優・アイドル衝撃場面全データ 下―この映画・ビデオで脱いでいた 登場タイム付き  TJ MOOK スピードブックス 19』188頁によればVHSで34分ごろで、

自宅の庭で夜、鷲尾がタライの中で入浴。歌を歌いながら、湯を手ですくってカラダにかける。上半身裸で、横から小さくて可愛いオッパイが映る

ってな感じ。
大林がいくら「脱がせの達人」だとはいえ、これでは紀信の立場がないのではないか、と思う。
これって映画(それも佐藤春夫原作の文芸もんだし)はOKだけど写真はNGってな方針があったってことなのか。
それから、実は小学館は(洞口依子みたく)2度目の、今度はピン&おっぱいありのオファーだしたんだけど断ったとかなんとか。


うーーーーん。

わんぱく時代 (新潮文庫)

わんぱく時代 (新潮文庫)

あ、今度ブックオフいったら佐藤春夫もチェックしてみよ。

*1:鳴り物入りで始まった「ニジゴジ」はいつのまにか終わってた

*2:彼女もU‐80だったなぁ

*3:この年の映画出演は『大奥十八景』だけ