バニーズやバウハウスで読めない岩館真理子
こんとき書いた、「岩館真理子は(岡崎京子と違って)画面に「曲」が流れていない」ってのーがちょっと確信に。
- 作者: 岩館真理子,大島弓子,小椋冬美
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1993/06
- メディア: 文庫
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音楽に弱いわたし。音楽のこと聞かれるとうろたえる
という返答。やっぱりなぁ、である。たぶん、「音楽家」という言葉の問題じゃないと思う。「歌手」「ミュージシャン」「バンド」と問うてもいっしょなんじゃないかと。
「やおい」の源流もロック同人誌だった*1こともあり、少女マンガにとってロックというか『ロックショー』『ミュージックライフ』『音楽専科』ってな雑誌はかなり親密な関係を築いていたと思うんだけど、真理子せんせいにはそれが希薄(ま、彼女だけではないんだろうけど)。
んで、「こんとき」も参照した少女漫画に出てくるミュージシャンいろいろにも書いてあるんだけど、大島弓子のボウィ好きは有名。でも、大島マンガ伝承者でありながら真理子先生にはその部分は受け継がれていない。いや、それはボウィそのものではなくてもよくて、「少女漫画に〜」には紹介されてないけど、ボウィの子供たちである「ニューロマンティック」や「ネオマージービート」*2あたりでもいいんだけど(世代的にはそうだと思う)、それもない。
でも、絵の中では他の少女マンガ家の影響で男子を描くときには、デュラン・デュランやエコー&バニーメンは入ってるんじゃないかなぁ。例えばアントン・コービンの秀逸なジャケット
- アーティスト: エコー&ザ・バニーメン
- 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
- 発売日: 2007/05/23
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そんな音楽周辺に影響されてないからこそ、真理子先生はOTOMEファッション・イラストレーターとしての部分を色濃く継承し、それを発展させていったんじゃないかと、いっしょに買った
- 作者: 岩館真理子
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1996/12/13
- メディア: 文庫
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*1:参考『マンガは変わる―“マンガ語り”から“マンガ論”へ』
*2:楠本まきで紹介されているピート・バーンズは「DOA」があんな風だからそう思われていないけど、本来はこの流れ。参考『ロックの冒険―いまどきのロックに油をそそぐためのアドベンチャー・ (キーワード事典)』