やはりこっちのほうがうつくしい

しみじみそう思う。
講談社現代新書のカバーについての本の行き止まり@二ゲラ嬢の雑記帖
表紙もそうなんだけど、今回改めて気づかされたのはこの部分。

 あの「現代新書既刊より」は、もちろん自社出版物の宣伝であり、さらに続けて知識を得たいという読者に対するサービスでもあり、自シリーズの蓄積に対する誇りも示されるなかなか意義ぶかいコーナーだった。おもてのアートワークも含めてカバー全体が、いろんな「つながり」を表現していたのだと思う。いまの白いカバーの講談社現代新書は、ひとりぼっちで寂しそうだ。
(強調僕)


んで、実際に並べるとどんなもんなんかを20冊テキトーに選んで試したみた。



水上勉『生きるということ』
林竹二『田中正造の生涯』
永積昭『東南アジアの歴史』
森田良行『日本語をみがく小辞典<名詞編>』

筈見有弘スピルバーグ
江村洋『ハプスブルグ家』
鈴木晶グリム童話
高木侃『三くだり半と縁切寺

今谷明『信長と天皇
野村達朗『「民族」で読むアメリカ』
宗像恒次『エイズの常識』
梁石日『修羅を生きる「恨」をのりこえて』

斉藤洋一+大石慎三郎『新書江戸時代2身分社会の真実』
阿部謹也『「世間」とは何か』
栄沢幸二『「大東亜共栄圏」の思想』
夏目房之介『マンガと「戦争」』

広田輝幸『日本人のしつけは衰退したか』
梅田修『世界人名ものがたり 名前でみるヨーロッパ文化』
佐山和夫『野球とアンパン 日本野球の謎カウント・コール』
大塚英志『「おたく」の精神史 1980年代論』

今帯がこうなっている

帯に「現代新書のロングセラー」が載ってるじゃないか、という人がいるかもしれないけど。

ジャンヌ・ダルク (講談社現代新書)

ジャンヌ・ダルク (講談社現代新書)

戦争の日本近現代史 (講談社現代新書)
でも、この素っ気ない「著者名・書名」オンリーってのと

本書と同一著者による『動物裁判』は、13世紀以降の西洋で広く見られた動物裁判という奇妙な慣行を通して、歴史の革命的転換としての中世を考える。(後略)
池上俊一『魔女と聖女 ヨーロッパ中・近世の女たち』

ってなのとの違いは大きいと思う。
そんなこともあって、上の二つは旧ジャケを買いなおそうと思ってる(『ジャンヌ』は一回スルーしたら、その後見てない。まあ300円以下って条件だけど)。